Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2017年8月号 国際学部 J.Y

試験について

台湾の大学の試験は日本の大学の試験とそれほど大きい差はないように思います。試験は、大きく中間試験と期末試験に分かれます。先生によっては中間試験を行わない先生もいますし、試験ではなくレポートだけで成績をつける先生もいます。また試験週間になると図書館や自習室が試験準備をする学生でいっぱいになるという光景は日本の大学とよく似ていると感じました。僕の場合は前学期履修していた授業の半分が中間期末の両方が課せられたもの、残りの半分が試験ではなくレポートや授業内発表などで評価されるものでした。英会話クラスでは口頭試験が多く、授業内で扱った題材やテーマを元にしながらグループごとに自分たちで会話シチュエーションを考えて実演するというものや、他にもビジネス英語のクラスではnegotiation(交渉)形式の中で英語を話すことが求められました。交渉が円滑に進むことはもちろん、自分にとって有利な取引になるように駆け引きをすることが求められたりしたので大変でした。英語会話クラスのテストの中でも僕が1番苦戦したのは、先生との1対1形式のスピーキングテストでした。これは生徒が授業中にとったノートを先生が見ながら生徒に質問を出し、それに答えるというものです。一見簡単そうに聞こえるのですが、授業内に行ったペアワークの内容や、先生が毎回提供してくれる補足知識など、非常に細かな部分まで問われました。毎回の授業でしっかりメモをとることはもちろん、その日学んだことを自分の中で整理しておくことが最低限必要で、多くの生徒が苦戦していました。

 

台北以外の地域

近年、急速に観光客が増加している台湾ですが、観光地として知られているのは、台北、千と千尋の舞台である九份、そしてランタン上げで有名な十分ではないかと思います。しかし、それらは台湾全土で見るとほんの一部に過ぎず、台湾には訪れるべき観光スポットが他にもたくさんあります。また学生の中には台北ではなく、台湾の中部や南部にある大学で留学している学生もいます。僕は旅行の機会に恵まれていたこともあり、台中、台南、台東、花連、高雄、嘉義、宜蘭、基隆、緑島とこれだけの地域を前学期に訪れました。同じと言えるかはわかりませんが、日本で色々な都道府県を旅するような感覚で台湾巡りを楽しんでいます。やはり、同じ台湾と言えど、地域によっては食べ物や味が違ったり、独特な雰囲気をもつ現地の人々がいたり、使う言葉が少し違うように聞こえたりと常に新しい発見があるので新鮮です。もちろん、僕の場合は、1年間という長い期間台湾に滞在しているため、こういった旅の時間がとれますが、短期間の観光で台湾に来た場合は中々難しいかと思います。ですが、時間に余裕があるのであればぜひ様々な地域を訪れ、旧と新が入り乱れた観光ができる台湾の魅力を感じてみてほしいです。そして個人的な話になりますが、夏休みも終盤にさしかかり、いよいよ新学期がスタートしようとしています。また、新たな仲間と出会えること、新たな発見に出会えることを期待しながらしっかりと心と体の準備を始めて留学後半に臨みたいと思います。

(東海大学:台中市:2月末)

(七星潭:花蓮市:3月末)

(野柳地質公園Queen’s head:基隆市:6月末)

(奇美博物館:台南市:7月中旬)