Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2010年6月号 文学部 S.Y

・試験について
試験は一学期につき2回、期中考試と期末考試として行われます。2日間かけて行われ、午前に一科目、午後にもう一科目といった感じです。時間は一科目につき1時間半で回答ができ次第、退出可能です。ただ「口語」や「看図説話」などの科目は先生と1対1の口頭形式で行われるため、一人一人順番を待って試験を受けることになります。
試験の内容ですが、私はそれほど難しいものだとは思いません。毎日授業にでて、やることをやっていれば100点をとってもおかしくないような簡単なものです。
私自身もそうですが、他の留学生の多くは「聴力」が一番難しいと言っています。「聴力」の教科書の音源は授業開始前に教科書と一緒に購入するのですが、なぜかCDではなくテープレコーダーなので聴く術がありません。先生に頼んでUSBメモリーにデータを入れてもらう熱心な学生もいるようですが、あまり多くありません。なので多くの学生は「聴力」に関しては「難しい」というよりも「どう勉強すればいいかわからない」と感じているようです。
その他に授業中に先生が復習のために簡単なテストを行うこともありますが、これもそれほど難しいものではありません。試験に関しては、ナーバスになったり不安に陥るということはないと思います。
・余暇の過ごし方について
基本的に授業は月~金曜日で土日が休みになります。授業は毎朝8時から始まるので、7時には起きなくてはいけません。日本にいたころは朝7時なんて起きたことがありませんでした。なので毎週末はいつも朝寝坊をしています。
その他には、私は上海の歴史を研究しているので、よく街の中心部に出かけて古い建築の写真をとったり、フィールドワークなどを行ったりしています。上海には1920~30年代に建てられた建物が数多く残っており、実際に目の当たりにすると結構な迫力があります。ただ上海は休日ともなると、物凄い人であふれかえります。バス、地下鉄はいつもぎゅうぎゅう詰めです。とくに人民広場周辺は物凄い人の数なので、歩くだけで疲れてしまうこともしばしばです。
また他の留学生たちとご飯にいったり、動物園にいったり、お寺を参拝したりもしました。
つい先日も中国人の友達に連れられ、「弄堂」という中国の昔ながらの横丁を案内してもらいました。外国人はなかなか訪れる機会がないそうなので、とても貴重な体験ができました。
長い休みのときには遠出をします。五月の黄金周(ゴールデンウィーク)には「周庄」という上海市と江蘇省の境目にある水郷の町へ行きました。周庄は今でも古い中国の町並みを保存してあり、なかなか情緒があります。クラスメイトのほとんどと行って、とても楽しく過ごせました。
あとこれは自分でも気づいて中国人の友達にも言われたことなのですが、上海の郊外にはたくさんの水郷の町があります。「周庄」の他に「朱家角」「烏鎮」などが挙げられますが、これらはどれも「差不多」(ほとんど同じ)です。古い町並みが保存されていて、水郷が巡っており、船に乗って、船頭さんの歌を聞く。なので上海郊外の水郷の町には重複していかれることないようお勧めします。
・食事について
中国の料理はどれも本当に油っこいです。しかも使ってる油が日本のものとは違うようなので、胃もたれしやすいです。学内には少なくとも3~4箇所の学生食堂があり、留学生宿舎からも近く使いやすいのですが、本当においしくありません。5元ほどで一食食べれられるのは魅力ですが、どうも敬遠しがちになってしまいます。学内で留学生に人気なのは「SARAH」というイタリア料理店です。毎日昼時には留学生で混雑しています。もうひとつは韓国料理店です。ここはメニューも豊富でビビンバや韓国式ラーメンはとてもおいしいです。
学外の店についてもいくつか紹介しておきます。上海師範大学の正門の並びの道路にはいくつもの料理店や小吃店が軒をつらねています。中でもマーラータンの店が多いです。
マーラータンは自分で好きな具材を選び、それを辛いスープで煮た物です。野菜もたくさん取れるし、寒い時期にはとくにありがたいです。「生煎」という饅頭を油で焼き上げた上海名物の小吃もとてもおいしいです。これは食べ方に少しコツがあって、まず皮の部分を噛んで中のスープを吸います。それから豚肉の餡を食べる、といった感じです。
中国の東北料理の店や、辛いことで有名な湖南料理の店にもたびたび足を運びます。新しい料理店を開拓していくのも留学中のひとつの楽しみです。