グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2013年10月号 経済学部 H.H

授業紹介

授業は中国語のレベルによって初級一・二・三、中級一・二、高級一・二の7段階に分けられています。私は前学期、初級三でしたが、今学期からは中級二のクラスに参加しています。こちらの大学の多くの日本人が、私のように一段階とばして上のクラスに参加しています。というのも、日本人は漢字を知っているため、中国語の読み書きの力が、他の国の人と比べて高いです。ですのでリスニング力がある程度ついてくると、少し難しい内容の授業であっても、ついて行くことが出来ます。

授業内容についてですが、基本的な部分は四月に紹介した、初級三の授業と同じです(こちらを参照)。もちろん内容は初級三よりも難しくなっています。中級二のレベルになると、クラスメイトの中国語レベルも高いので、クラスの友達と話しているだけでも中国語の勉強になります。勤勉なクラスメイトになると、習ったばかりの単語を会話の中で使ってくるので、それによって私にもその単語が定着した、なんて事もしばしばあります。

 

中国で使われている面白い日本語

ここ数カ月、真面目な内容を書くことが多かったので、少し気楽な話題を書いてみたいと思います。さて、中国ではたまに、日本語を見かけることがあります。案内板や、商品のパッケージ、ポスター等、その種類は様々ですが、例えばこんな感じのものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに書いてある「熊猫」とは中国語でパンダのことです。「恋」は日本語と同じで恋することを指します。どうしてこの文字列に、わざわざ日本語の「の」を 使ったのかは、よく分かりません(笑)。ですが、これも私の知らない、中国の流行かも知れませんし、「熊猫」をパンダに置き換えれば、ちゃんとした日本語 として成立するので、特に問題はありません。

 

しかしながら中国では、明らかにおかしい日本語が使われていることが、多々あります。今回は、その中でも特に面白かったものを紹介したいと思います。

私は今月末、大学が計画した旅行に友達と参加していました。行先は、大学から三時間半ほどの距離にある、天目湖という湖で、周りの美しい自然と、綺麗な水、そしてその水で作られるお酒などが有名な、観光スポットです。ですが、湖や自然は綺麗なものの、特筆するほどのものではなく、むしろ外国の友達と喋ったり、写真を撮ったりするのをメインに楽しんでいました。ですがそんな天目湖の風景の中で、思わず私の目を引いたのが、上述の「面白い日本語」です。

天目湖では、どうやらバンジージャンプが出来るらしいのですが、そこに設置された案内板に書かれていた日本語が、こちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像では少し見にくいかもしれないので、補足しますと、日本語の部分には「高い空より飛び落ち」と書いてあります。ご覧の通りこの言葉には、ツッコミどこ ろがたくさんあります。まずおそらく、漢字は中国語フォント(書体)、そして平仮名には、日本語フォントを使っているのでしょう、異様にひらがなが大きく て、バランスが悪いです。また、「飛び落ち」とは一体何なのでしょうか。「飛び降り」ならスカイダイビング等で使われる言葉ですが、「飛び落ち」は非常に 違和感があります。おそらく、「飛ぶ」という能動的な言葉に、「落ちる」という非能動的な言葉が、セットになっているからでしょう。

ですが、「高い空より飛び落ち」が、日本語として完全に変かというと、そうでもない気がします。というのも、たとえ英語や中国語が、側に書いてなかったとしても、観光地で出来る「高い空より飛び落ち」といえば、おそらくバンジージャンプだろうと、理解出来てしまうからです。このように考えていくと、そもそも正しい言葉の使い方とは、一体何なのであろうか?と逆に考えさせられてしまいます。

今回は、この「高い空より飛び落ち」を紹介しましたが、その他の案内板や、ホテルのルームサービス・メニューなどにも、たくさん面白い日本語が書かれていました。また、欧米系の英語が喋れる友達から、聞いたところによると、英語表記にも間違ったものが、たくさんあったとの事でした。

このように、日本にいる時には、決して目にすることがないであろう、「おかしな日本語」が、海外に存在しているというのは、とても面白いことだと思います。私たちの国でも、駅や観光地で目にする外国語表記は、もしかすると間違っているのかもしれません。