試験について
これから留学を考えている人にとって、留学先の大学で受ける試験が、どんな内容であるのか、これはとても気になる話題だと思います。結論から言いますと、私の前期のクラスである初級三に関して言えば、授業さえちゃんと出ていれば、とても易しいと感じられる試験内容になっています。
試験には读写・口语・泛读・听力の四科目があります。(授業内容については私のマンスリーレポート4月号をご参照ください)泛读・听力に関しては、授業中にやった問題と全く同じものが出題されるので、授業中に間違ったところを復習しておけば問題ありません。读写のテストは、試験用に新しく作られた問題が出題されますが、授業でやった内容以外は出ませんし、捻った問題も出題されないので、心配要りません。
唯一、準備が必要なテストが口语です。この科目のテストは、くじで引いたテーマについて、先生の前で3~5分、中国語で話すというものです。このように書くととても難しく感じられますが、くじに書かれているテーマは、試験の一週間位前に教えてもらえるので、前もって話す内容を考えることが出来ます。しかしながら、テーマは6つもあるので、ちゃんと準備をするとなると、なかなか大変です。この科目に関しては、ぶっつけ本番で挑む人や、話す内容を覚えてから臨む人など、色々なやり方があります。自分がどのように中国語を話したいかによって、スタイルを選べる試験と言えるでしょう。
言葉に頼らないコミュニケーション
家族や友達とコミュニケーションをとる時、みなさんは普段、どんな方法を使っているでしょうか?一緒にスポーツをしたり、音楽を奏でたり、その他にも色々なコミュニケーション手段がありますが、それらほとんどの場において使われているのが、言葉を使ったコミュニケーションです。それゆえに私たちは、言葉でのコミュニケーションを、重視することが多いと思います。私ももれなく、言葉でのコミュニケーションを重視する人間の一人でしたが、留学生活も半分過ぎて、その考え方が変わってきました。
私の中国語のレベルは、日常会話を頑張ってなんとかこなしているレベルなので、たくさんの事を伝えることが出来ません。ですのでクラスで昼ご飯を食べに行っても、それほど喋ることが出来ず、最初のうちは不安に思うことが多々ありました。ですがどういうわけか、クラスメイトとはだんだん仲が良くなっていきました。
前期最後の授業の後も、クラスのみんなで晩御飯を食べに行ったのですが、この会はとても楽しいものになりました。みんなでお酒を飲んでゲームをして、何回も乾杯をして、といった具合です。この時、クラスにいる他の二人の日本人は、参加していなかったので、日本人は私一人でした。
異国の地での外国の友達との集まり、そこにぽつんと一人、日本人がいて、使えるのはつたない中国語。でもとても楽しい雰囲気なわけです。この時、私は思いました。あぁ、本質的にコミュニケーションに言葉は必要ないんだな、と。
このように感じてから、人付き合いが依然と比べて、随分と楽なものになりました。人と話す時、どんどん会話が弾む時もあれば、あまり言葉が出ない時もあります。でもそういったことに関わらず、友達になる人はなるだろうし、縁のない人とは、やっぱり縁がないのです。おそらく必要なのは、コミュニケーションをとりたい、という意志だけです。あとは、ただただ自然に、流れに任せていれば、出会うべき友達と出会って仲良くなる。人生ってそういうシンプルなものなのかな、最近そういう風に感じます。