グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2012年4月号 国際文化学部 M.N

【この一年を振り返って】

今回の留学を通して一番変わった点は、日本人としてのアイデンティティを意識するようになったことだと思います。日本社会を初めて外から見る機会を得、国際社会のあり方について考えるきっかけにもなったと思います。台湾には日本人も多く滞在していますし、繁華街に行けば、日本企業の広告が至る所に見受けられます。一瞬ここは日本かと錯覚するほど日本に近い環境の中で生活してきましたが、そんな中で、寮生活での経験はとても貴重だったと思います。ルームメイトは中国人2人、韓国人1人で、特に中国人の子はアジアの政治経済に興味を持っていたので、ルームメイト全員と台湾人の友人とで自国の政治経済や互いの国に対する印象などを熱く語る機会が幾度かありました。日中韓台というのは、今後さらに多様な面で関わっていくものと思いますが、この時期に同世代の学生と本音を語り合えたことは、自分の中で何物にも代え難い経験になったと思います。初めて日本という国に誇りを持つことができ、また、今後どうすべきなのか考えていくきっかけにもなりました。できることならば、大学生活のもっと早い時期に留学を経験し、大学の講義を受けていれば、また違った観点で理解することができ、さらに有意義なものにできていただろうなと、少し後悔しています。

 

【帰国後どう留学経験を生かすか】

今の段階ではまだ漠然としていますが、中国語を使って社会に貢献していければと思っています。留学を通じて視野も以前より広くなり、選択肢も増えたように思います。自分なりに模索し、最善と思える選択をしていければと思います。

また、帰国後すぐは簡体字を覚え直す時間に充てたいと思っています。帰国後に中国語試験を受験する予定ですが、試験はすべて簡体字で出題されます。今回の留学では、ずっと繁体字を学んできたので、一からまた覚え直す必要があります。試験では、簡体字と繁体字を混同して使用すると減点対象になってしまうため、間違いのないよう整理しておくことが求められます。おそらく台湾に留学する場合、この作業は必要となってくるので、留学中から簡体字と繁体字を同時に覚えていくのが一番だと思います。

 

【台湾】

留学前、台湾から帰国した友人達が皆、口を揃えて「機会があればまた台湾に留学したい」と言っていた意味を今とても実感しています。台湾は活力に満ち溢れ、人間味のある国だと思います。私が台湾に来た初日、重い荷物を引きずりながら道に迷っていた時には何人もの人が声を掛けてくれ、台湾に来て良かったと感じたのを覚えています。特に若者は礼儀正しく、電車でもお年寄りに席を譲っている姿をよく見掛けます。また、限られた資源を大切に使おうという意識が強く、コンビニでもマイバッグを持参するのは当然で、さらにマイ箸をほとんどの人が常に携帯しています。環境に対する意識の高さを感じました。また、重度障碍者・ホームレス・アルツハイマー病患者の支援方法も良く考えられており、感心しました。台湾の買い物レシートにはすべて番号が振られており、実は宝くじになっています。高額当選になると200万元(約600万円)にもなるそうです。路上の至る所にレシートを入れる箱があり、投入したレシートが当選すれば、その当選金は支援の運営資金に充てられる仕組みになっているので、人々は募金するようにレシートを入れています。台湾はとても温かい国だなと改めて感じました。