Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

フィリピン大学ディリマン校
2023年12月号 国際学部 M.O

【治安、危険を感じたこと、トラブルについて 】

 渡航から3か月以上経ち、フィリピン大学ディリマン校のキャンパス内と周辺で実際に生活をしてみて、今までに危険を感じたことはなく、治安はいいのではと感じています。  

 例えば、キャンパスのすべての建物に銃を装備した警備員が最低1人は駐在しており、キャンパス内にはたくさんの現地学生、車やジプニーも多く通っています。そのため、夜以外であれば人通りが多く比較的安全です。反対に、夜は車も人も少なく、電灯のとどいていない場所もあります。

 そのため、危険な目に遭わないためにも、夜は1人で出歩かない、人通りの少ない道を1人で歩かない、スリや盗難防止のために貴重品の管理を徹底するなど、最低限できることを常に心がける必要があります。また、夜に出かけるときは、歩くのではなく、トライシクルやタクシーなどで移動することをお勧めします。

 フィリピンではトイレにトイレットペーパーが設備されていない場合がほとんどです。ショッピングモールでは、トイレの個室の外に置いてある場合もありますが、外出の際には、トイレットペーパーを常備しておく必要があります。また、フィリピンでは、日本のようにトイレットペーパーを流すと、すぐに詰まってしまうので注意が必要です。個室にゴミ箱が設置されているので、流さず、そこに捨てます。フィリピンに来てすぐの頃は、トイレットペーパーを忘れ、友達にもらったことや、間違えてトイレットペーパーを流してしまったことなどもありました。

 

【クリスマス、ホームステイ】

 フィリピンのクリスマスは9月からもうすでに始まっています。ショッピングモールには、大きなクリスマスツリーが飾られ、店内で流れる音楽はすべてクリスマスソングと、キリスト教徒の多いフィリピンにとってクリスマスは一大イベントです。日本で年越しやお正月に帰省する人が多いように、フィリピンではクリスマスに向けて、実家に戻り、家族みんなで24日と25日を過ごすのが一般的です。

 私のフィリピン人の友人もクリスマス前から年明けまで、Bataanにある実家に帰りました。そんな中、その友人に、一緒に行こうと誘ってもらい、その期間はBataanで過ごしました。誘ってもらえた嬉しさと楽しみな気持ちも多くありましたが、10日間、普段暮らしてるところから離れ、異なるところで生活をするということから、それ以上に不安と緊張もありました。しかし、そのようなマイナスの気持ちを打ち消すぐらい、友人の家族と親戚が笑顔で迎え入れてくれました。

 友人の伯母の手作りのフィリピン料理を食べたり、朝早くにマーケットに行って買い出しをしたこと、毎日どこかの家でカラオケ大会が開催されていたりなど、寮では絶対に体験することのできない、フィリピンのどちらかというと田舎の生活を体験できました。

 また、個人的にはなるのですが、このホームステイを通して、ネイティブ話者の前でタガログ語を話すことへの抵抗が減りました。そこでの会話は、もちろん日本語ではなく、英語とタガログ語で溢れていて、タガログ語を勉強中の私にとっていい機会だったにも関わらず、最初はあまり積極的にタガログ語を使えていませんでした。そんな私に、その友人は「どんなに些細な言葉でもいいから、まずはタガログ語を使ってみて。あなたは家族の一員だから安心して。」というような言葉をかけてくれました。そして、私が知っているタガログ語を使うと、真っ先に褒めてくれ、みんなが笑顔で優しく返事をしてくれました。この素敵な経験から、躊躇せずに何事もチャレンジしてみることが大事なんだと改めて気づかされました。家族の一員として温かく迎え入れてもらい、その上、毎日ご飯を用意してもらい、笑い声・話し声・歌声であふれた日々は、私にとって忘れられない思い出です。

 

 

   クリスマスツリー

 

 

        Bataan               年越しの食事