Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2022年11月号 国際学部M.N

①授業紹介

授業については私が現在履修しているものを3つに分けて紹介したいと思います。

まず1つ目は言語系の授業です。オーボアカデミー大学はスウェーデン語の大学なのでスウェーデン語の授業を取ることもできたのですが、フィンランドにいるのでフィンランド語を選びました。ちなみに街の標識やバスの停留所などは全てフィンランド語とスウェーデン語どちらの表記もあります。level1とlevel2があったのですが何の知識もないためlevel1を選びました。定員よりも応募数が多かったためメールで抽選に落ちてしまったと連絡があったのですが、追加のクラスを先生が作ってくれたため、授業を受けられることになりました。人数は2つ目のクラスだからか、10人もいませんでした。最初に作られたクラスと私たちのクラスは別日のため、出席できなかったのか分からないのですが、最初のクラスの人がたまに私たちのクラスにいたりもして、枠ががっちり決められていないのが自由だなと思います。教科書ですが図書館で借りられるものの冊数が少なく足りないので一日だけ借りられるものを使ってコピーしたり、ネット上でPDFをダウンロードしたりして受けている人がほとんどでした。私も本は借りられなかったので友達にPDFを送ってもらいました。授業速度ははやく、分からないまま授業が進んでいくこともあります。なので私は家に帰って日本語でフィンランド語の文法を調べなおしたり、事前に問題を多く解いて行って、授業で答え合わせをするようにしています。フィンランド語は音が可愛くて好きです。moi!でほとんどの挨拶が解決できます。ちなみにフィンランド語は英語圏とは言語のくくりが違うそうで、単語から意味を想像したりするのは難しいです。テストは10月の中旬に一度あり、次は12月の中旬に受けて最後になります。新しい言語を勉強するのは楽しく、文化も一緒に見えたりするのでおもしろいです。

2つ目は一般的な授業です。私はEmotionsという授業を履修しているのですが、この授業では自分が生きていて人と関わっていく中で感じる感情に焦点を当てて、自分の身体のどの部分が熱くなって、どういう脳の動きをしているのか、その定義とは何なのか、などを学んでいます。とくに記憶に残っているのがhappinessとjoyの違いは何かを考えた授業です。いつも自分が感じる感情なのに、深く分析したことがなかったので本当に面白いです。また、感情とはこれまでもこの先もずっと一緒に生きていくことになるので、自分が今どういう状況でどんな感情なのかを把握できたら、もう少し生きやすくなるのかもしれないなと思います。授業内では先生が生徒に意見を求めて、一人の生徒が発言すると他の生徒が手を挙げだしてそこに反論したり、とにかくみんな分析力と考えを言葉にする力がものすごいです。また近くに座っている4人ほどで考えを話し合ったりもします。先週にはグループプレゼンテーションを終えました。内容は患者に相談された心理的な悩みを解決する策をグループで考えるものでした。この課題は心理学の知識がなかった私にはかなり難しいもので、メンバーにかなり助けてもらいました。それでも先生が課題の取り組み方を初めに詳しく説明して下さったのでやりやすく、途中に一度グループと先生で面談をしたりもして、進行具合とアドバイスをくれたりもしました。全体の人数は30人ほどで、本当に先生との距離が近い大学だなと思います。来週に課題図書のテストがあり、プレゼンとこのテストが評価対象になります。

3つ目は自主学習コースです。Social Psychologyを取っていますが、課題図書の数がかなり多く一週間のほとんどをこの本たちを読むことに費やしています。人と人が社会で関わるときに起きる現象を小さいことから世界的な大きいことまで学んでいます。面白いのですがかなり大変なので、次のセメスターは自主学習コースは取らないでおこうと思っています。

②Friendship programについて

これはトゥルクに在住の人と交換留学生を繋げてくれるプログラムです。大学最初のオリエンテーションで紹介してくれていたので、この場所に住んでいる人に家庭的な食べ物だったり、住人にしかわからないようなことを教えてもらえる良い機会だなと思って応募しました。繋げてもらったのはご夫婦で、本当に素敵な方々でした。丁度この間おうちにお邪魔して、お昼ご飯を食べさせていただきました。ご飯の写真も載せたかったのですが、なぜかアップロードが上手くいきませんでした。

最初に申し込む時に、自分がプログラムを通して何がしたいのか書き込む欄があったので、その内容によって繋げてもらう人が同年代の方になったり、私の様にこの場所での過ごし方を知りたい場合にはご家族を紹介してもらえるのではないかなと思います。私はもう一人のイタリアからの交換留学生とこちらのご家族と一緒にグループになりました。また、行くことができなかったのですが、最初の方に初対面のイベントであったり、次にはクリスマスのイベントも用意されています。不安でいっぱいの交換留学初めの段階でここに住む方と知り合うことができるのは本当にありがたく、ひとつ頼れる場所があるのはすごく良いことだなと感じます。ぜひこちらに来た際には申し込むことをお勧めします!