Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2023年 3月 国際学部 W.S

①余暇の過ごし方

日本での生活とは異なりアルバイトがなく、授業数も少ないため自由な時間が非常に多いです。学校が休みの日、これと言ってすることは特にありません。私は基本的にゆっくり過ごすことが多いです。前回書かせてもらったように、フィンランドでは学生イベントが多く開催され、ESNも留学生向けにイベントを開催してくれます。そういったイベントでは他大学の留学生とも交流もできるので参加することが多いです。

何もイベントのない週は友達どうしで各国の料理を持ち寄ってインターナショナルディナーを開いたり、各国の年中行事をみんなで祝ったりして過ごしています。メキシコのDay of Deadや、ドイツ語圏のPlätzchenbacken というクリスマス前のクッキーベーキング、台湾や韓国のLunar New Year、日本の節分に、フランスのクレープの日Chandeleurなどなどです。いろんな文化を知ることができ、とてもおもしろいです。Plätzchenbacken でクッキーを作っている時に、急に1人が歌い出し、ドイツ語圏出身のみんなが一斉に歌いだすということがありました。In der Weihnachtsbäckereiというクリスマス前のクッキー作りの歌らしく、みんな一斉に歌い出したのがとてもかわいかったです。

また、冬には雪が降り積もり池や海も凍るので、必要なものさえ手に入れられればウィンタースポーツを楽しむことが可能です。街中の空地等がスケート用に整備されるため、セカンドハンドでスケートシューズを手に入れてアイススケートを楽しむことができます。私は知人から道具を借り、スケートやクロスカントリーに挑戦しました。他にも、公園等には焚火ができるところがあるのでみんなで焚火に癒されソーセージやマシュマロを焼いたりして自然の中で休日を楽しむことも多いです。

また、他の都市にはVRという国鉄を使っていくことができます。私も何度かヘルシンキやタンペレ、トルゥクに日帰り旅行をしました。チケットは早く買えば安く、直前に買えば非常に高いです。また学割もあるので、学生価格のチケットをなるべく早くオンライン購入するのがお得に買える方法です。Welcome on a journey together with us – VR

EU内は非常に手軽に海外旅行ができます。この機会にいくつか海外旅行に行くのがやりたいことの1つだったので、週末や全休を使っていくつか海外旅行にもいきました。

⇑みんなで各国持ち寄りインターナショナルディナーをした時の様子

⇑ヴァ―サ内でウィンタースポーツをした時の様子

クロスカントリーとアイススケート

⇑秋にみんなで焚火をした時の様子

こちらに来てから月1ペースで焚火をしています。日本で休日に「焚火でもしよかー」となることなどありませんでした。全身が焚火の臭いになりますが、みんなで焚火を囲んでソーセージを食べる休日は最高です。

 

こちらでの休日の過ごし方は日本いた時とは全く異なります。日本のように便利な電車も車もなく、長い冬には自転車と電動スクーターさえも使えなくなります。そのためこちらに来てから基本どこでもあるいて行くようになりました。大きなショッピングセンターでウィンドショッピングをすることはないし、好きな服を着てい出かけるどころではない寒さですが、空気は綺麗だし公園では野生のウサギやリスも見かけます。私はこちらでの休日もなかなか捨てがたいくらい好きです。

 

②カルチャーショックについて

フィンランドに来て驚いた文化の違いの一つは食事の時間です。日本で昼食は12時~13時半ごろにとっている方が多いと思いますが、フィンランドでは11時ごろに昼食をとることが多く、早い場合は10時台に昼食という場合もたまにあります。午後の授業が12時から始まることもあるため、早い時間に昼食をとらざるを得ないこともあります。人柄に関してはとにかく親切な人が多いです。人見知りで普段は静かな方が多い印象ですが、日本人にとっては一緒に過ごしやすい人柄かなと思います。

留学先では現地の知り合いもできますが、他国から来た留学生と過ごす時間が多いです。ヴァ―サにはヨーロッパから来た留学生が圧倒的に多いです。他の留学生と過ごす中で一番のカルチャーショックは週末の過ごし方です。ヨーロッパからの留学生はパブ文化やパーティー文化に馴染みがあるため毎週末はクラブでパーティーという子も多いです。私はクラブ文化にはそこまで馴染めず、学生イベントの時に仲の良いみんなと行って楽しむくらいです。

また、カルチャーショックとは新しい文化に適応するに際し、ストレスが蓄積していく状態、ストレス反応のことを指すそうです。留学初期はハネムーン期と呼ばれ、新しい場所での高揚感などで楽しく生活できますが、それが徐々に低下しカルチャーショックで落ち込むことがあると言われています。これらは人によりますが、その気持ちの落ち込みやいら立ちは3か月目から4か月目に起こることが多く、その後徐々に適応していくと言われています。

このカルチャーショックによる気分の落ち込みが起きやすいと言われている留学3・4か月目は、11月12月にあたります。前にも少し書かせていただきましたが、11月12月は日に日に短くなる日照時間に対応しなければいけない期間です。そのため、正直私は11月と12月が一番楽しい期間でもあった一方で、孤独感と戦う一番つらい期間でもありました。特に多くの留学生が12月の上旬に帰国してしまうため、みんなの帰国後はどうしよもなく落ち込んでしまう日もありました。12月中旬から下旬は日照時間が4時間と、暗くて寒くてやる気がなくなり落ち込みやすくなります。なるべく誰かと会って楽しいことをたくさん計画して過ごして下さい。そして、2月3月にはみるみるうちに陽が長くなっていきます。数か月間は多少なりともつらいかもしれませんが、陽が長くなってきたときの高揚感は何とも言えません。必ず陽は長くなるので、それを楽しみにしていてください!!!!

⇑3月の末のある日。21時前でもまだ明るいくらい陽が長くなりました。