Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2024年5月号 国際学部 M.Y.

①この留学を振り返って

私が、自身の留学生活に点数をつけるとすれば、10点中10点をつけたいと思います。フィンランドを留学先に選択したことも私にとっては正しい選択であったと感じており、フィンランドの落ち着いた雰囲気とゆっくりと時間が過ぎるような感覚が自身の性格に合っていたと思います。その点において、留学先を選ぶ際には自身の性格や目標に合わせて慎重に選ぶことをお勧めします。私が自身の留学生活に満点をつけたいと思う理由は、留学中、様々な感情を経験しながらも、その全てを自身の成長のために必要であると捉え、自分自身の選択に責任を持ってステップアップできたという意識があるからです。先ほど、留学先選択の重要性を述べましたが、私はこの留学期間で、留学先に関わらず留学中に経験する全ての出来事をどのように捉えることができるのかということが、自身の成長に最も必要なことだと思います。もちろん楽しいことばかりではありませんでしたが、1つ1つの出来事をネガティブに捉えることのないようにしていたことは、私の精神の健康においてとても重要でしたし、留学生活を振り返ると、「今」の環境を大切にしてきたからこそ、どの瞬間も愛おしくて大切な10ヶ月間であったと実感しています。異文化理解、他者理解という点においても自身の視野が大きく広がり、学業においてのみならず人としても大きく深く成長することのできた10ヶ月間でした。

②留学経験をどのように活かすか

渡航前は、3年間龍谷大学で学んできたことをベースにしつつ、より発展した内容を学ぶため、違う視点からその分野について学びたいという理由でフィンランドを留学先に選択しました。しかし、実際に現地で授業を受講することや、日々の生活を通して、私自身が本当に興味のあることは何か、今後も学び続けたいと思うことのできる分野について再確認することができました。そして、留学期間中に様々なバックグラウンドを持つ人々と出会ったことで、自身の将来に向けた選択の多さを実感し、今後挑戦していきたいことや、自分自身の可能性を試してみたいという向上心がより一層強くなりました。また、留学経験を通して「知る」ということの重要性を強く感じました。何かを「知る」ことは、世の中で起きている様々な出来事が、実は自分自身と深く関わっているという事実を知ったり、自分とはかけ離れたものだと感じ理解することが難しかったことも、想像することができるようになったり、実際は自分自身が問題の当事者であることに気付くことができました。世界で起こっている問題の解決策を見つけることは非常に難しく、正しい解決策を見つけることは誰にも分からないかもしれませんが、「知る」ということは問題解決に一歩近づくための大きな手段であると思います。将来は、フィンランドで留学を経験し、様々な感情に触れ、学ぶことができた私だからこそできること、伝えられること、多くの人に「知る」ということのきっかけや機会を作りたいと思います。また、大学卒業後も、学ぶことを止めず、自分自身の考え方に新たな視点を与えてくれるような出来事や人との出会いを大切にしていこうと思います。