Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2025年 4月号 国際学部 M.I

① 授業紹介

この春セメスターでは興味深い授業が前のセメスターよりも多い気がします。私が取った授業の中から二つ取り上げます。一つ目は、「Food culture in Finland and the Nordic countries」です。この授業ではフィンランドの料理を試食したり作ったりしました。また、フィンランド以外の北欧4か国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランド)の料理も実際に作ってみんなで食べました。調理実習をする日と座学の日がありました。そして、調理実習の仕方に日本との違いがありました。例えば、ある日の調理実習の作る料理が「白ご飯」「味噌汁」「肉じゃが」だったとします。日本では、この三品全てをグループごとで作ると思います。しかしフィンランドでは、「白ご飯」担当の人、「味噌汁」担当の人、「肉じゃが」担当の人をそれぞれ決めて、担当の料理を全員分作ります。調理実習の仕方に違いがあり面白いなと思いつつ、全員分を作るので時には失敗しないようにと少し気を張る部分もありました。二つ目の授業は、「Communication and group processes」です。この授業は様々な分野(教室の中、ジェンダー、SNS等)のコミュニケーションについて学びます。授業の概要は、セミナーが計9回、グループセミナーが2回。それに加えて、授業前に自分たちで作った3~4人程度のグループでグループワーク計3回とチェックポイントタスク計3回があります。これらは、授業外の時間に各グループで時間を見つけて課題をします。そして、最後に個人のHome Examとグループポートフォリオという構成です。グループワークが多い授業であると思います。そして、この授業名の通り自分たちが実際にコミュニケーションを何らかの形で取るという実践的な内容が含まれているように思います。セミナーやグループワークの課題で与えられる質問が毎回難しく、いつも頭を悩ましています。しかし、グループワークを通して実際にコミュニケーションを取りながらいくつかの学校現場のトピックについて考えるので、教員養成にはとても良い授業であるなと感じます。

 

② ヴァーサの街について 2

9月号でもヴァーサの街についてレポートを書いたのですが、約8か月住んで分かったこともあるので第二弾を書きます。ヴァーサはバイリンガルの街です。ここに住んでいる人はフィンランド語を話す人とスウェーデン語を話す人が住んでいます。スーパーの看板はフィンランド語とスウェーデン語の二言語で「ようこそ」と書いてあったり、ある店で買い物をした時は店員さんが二言語でお会計の値段を言っていたりします。私が通っているダンス教室でも、フィンランド語、スウェーデン語、英語の三言語を話せる先生がいます。その先生はレッスンの中で三言語を話します。また、新しく来た生徒には「フィンランド語?スウェーデン語?」と聞きその生徒に合わせて言語を変えています。私は、フィンランド語とスウェーデン語は基本分からないので、先生は私に英語で話してくれます。また、日本では考えられないようなことがヴァーサではよくあることのように思えます。それは、同じフィンランド人同士でもフィンランド語とスウェーデン語が分からない同士の時は英語でコミュニケーションを取っていることです。ヴァーサにはフィンランド語を第一言語とするフィンランド人とスウェーデン語を第一言語とするフィンランド人がいます。ショッピングセンターで見かけた数人の高校生ぐらいの人たちも英語で会話をしていました。その高校生ぐらいの人たちのうちの一人が誰かに電話している時はフィンランド語かスウェーデン語で話していたのですが、その場にいる人たちとは英語で話していました。ですので、きっと第一言語がそれぞれ違うのかなと思いました。街の中で主に話されている言語が一つではないということがとても私には新鮮で興味深いなと思いました。

 

フィンランド料理(サーモンスープ、ライ麦パン、カレリアンパイなど)

赤のSaleのすぐ下にある「ようこそ」の意味の

Tervetuloa(フィンランド語)と Välkomna(スウェーデン語)