Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2012年2月号 文学部 S.K

授業紹介②

私が今期取っている’Public Relations: Strategies and Tactics’という授業について紹介します。この授業はアメリカのPR(広報活動)の実例を用いて、今日の多文化社会や世界経済で実施されているPRについて広範囲な調査をするという授業です。特に歴史とPRの相互作用に着目してPRの倫理的、専門的な標準を理解したり、今日の社会におけるPRの役割についての理解を深めることを目的としています。題材としてニュース記事や、インタビューなどの対話記事などの様々なメディアツールを用いて、PR戦略を調査します。PRはとても幅広く用いられるので、世界的企業や教育機関でのPRの利用についても調査します。授業の形式は大教室での講義ではなく、小さい教室で行われるセミナー形式で、生徒の人数は30人弱です。そこから5~6人のスタディグループを作り、グループに課される宿題などが出た場合は、授業以外の時間にそのグループで集まって宿題をします。

テストは7段階評価でオーラルというテストが行われます。この授業の場合はプレゼンテーションをします。テストの数週間前にあらかじめ先生から質問が発表され、それに対しての答えを用意してプレゼンテーションをするというものです。プレゼンをする際にパソコンを使用することも認められています。テストのプレゼンは一人で行いますが、これの準備段階として授業の中盤にはグループでのプレゼンテーションがあります。これに関しては自分たちでトピックを決めてプレゼンをします。

 

余暇の過ごし方

平日にしっかりと勉強をする分、休日は思いっきり休んで自由に過ごすようにしています。平日は授業や人に会う時間以外は基本的に図書館にこもっていて家で過ごす時間が短いので、その分休日に洗濯や部屋の掃除など溜まっていた家事をこなしたり、平日のために料理を作り置きしたりと家で出来る用事を済まします。せっかくの休日なのでどこかに出かけたいところですが、デンマークでは休日は多くの店がしまってしまいます。また空いていても夕方5、6時には大体の店が閉まってしまうので、出かけるには休日はあまり適していません。休日だからこそ空いていて欲しいと思うのですが、これも家で過ごす時間を大切にするデンマークならではだな、と感じます。

ですが金曜と土曜に関しては、バーやレストランなどは夜遅くまで空いています。デンマークにはフライデーバーという文化があります。毎週金曜日になると、学校や街のあちこちで若者たちが集まってみんなでお酒を飲みます。デンマーク人は普段はシャイな人が多いですが、この日に限っては酔っぱらってかなり陽気になります。なのでフライデーバーは、デンマーク人と仲良くなれるとてもいい機会だと思います。ですが彼らはお酒が強く毎回かなりの量のお酒を飲むので、彼らと同じペースで飲むことはとても危険です。私はよくAsiatisk Fredagsbarというフライデーバーに参加しています。これはオーフス大学のアジア学科の生徒とアジアからの留学生が集まるフライデーバーです。日本語学科の生徒もたくさん来るので、そこで交流を深めています。また日本語学科の生徒とは、スピーキングパートナーになっているので前期はよく集まってパーティーをしていました。日本の料理はデンマーク人にもとても人気があるので、パーティーで料理をふるまうととても喜んでもらえます。今期もスピーキングパートナーが新しくなったので、またたくさんパーティーを開いて交流したいと思います。

 

Aarhus Culture

私は先日友人の誘いでAarhus Cultureというイベントに参加しました。このイベントはオーフスに住んでいる様々な国籍の人々が集まり、自国の音楽を演奏したり、自分で書いた詩を読んだりして、様々な文化を共有するというイベントです。そのイベントを見つけた友人が是非日本のことも知ってもらいたいと考え、私を含め日本人三人で参加することになりました。イベントはオーフスの街中にあるカフェで行われました。私たちの出番は司会者の方とのインタビュー形式で行われました。そしてその中で私たちが何か日本について質問はありませんか、と聞くと、「お辞儀について教えて欲しい」、「日本のヤクザとはどんな人たちなのか?」、「中国が今世界でどんどん力を強めているが、それに対して日本の将来をどのように考えているのか?」など本当にたくさんの質問を受けました。そこで驚いたのは、デンマークの人々が思っていた以上に日本について知ってくれていたり興味を持ってくれているということでした。また私は持っていなかったので着れなかったのですが、友人二人が浴衣を着て行ったところとても好評で、着物との違いはなんなのかと聞いてくれる人もいました。直接意見が聞けたり、日本について正しい認識を持ってもらえてとてもいい経験になりました。他の参加者も自国のアニメーションを流したり、自作の歌や詩などを披露していて、言葉は理解できなくても会場が一体となって盛り上がっておりとても楽しかったです。このイベントに参加したことで、あらためて日本人として日本のことをもっと知っておかなければならないし、伝えていきたいと思いました。なので残りの留学生活の間にまたこのような機会があれば、ぜひ参加しようと思います。