学生にとって、自転車は体にいいし、環境に優しい、又、交通費がかからない。しかし、京都で駐輪は問題になっている。京都にいた時、西院の辺に住み、アルバイト先が四条だった。自転車で30分もかからない距離だが、四条に着いたら、駐輪場所が探しにくく、駐輪場に入れると、150円~250円かかる。それだったら、電車でいくほうが便利だ。駅の周辺には、勝手に自転車を止める人が少なくない。警察に撤去された自転車を持ち帰るのに、一回5000円程度かかるが、駅周辺における無断駐輪は絶えない。イギリスを旅行した時、自転車問題を解決方法を見つけた。それは、「Bicycle sharing syatem(自転車共有システム)」である。1965年の夏、オランダのアムステルダムで、無料自転車実験を行ったが、一ヶ月以内に殆どの自転車が盗まれてしまった。1974年フランスのラ・ロシェルでは身分を登録した上で自転車共有計画が実行され、今でも続いている。自転車共有計画の最初の成功例だと思われる。その後、ドイツやアメリカなど様々な都市部が追いつこうとした。以下、体験した自転車共有システムを紹介したいと思う。
イギリス・ロンドン
Barclays Cycle Hire使い方映像
2010年に全面的に実行に移され、Barclays Cycle Hire(BCH)と名付けられた。自転車を5000台と315か所のステーションがロンドン市内に設置され、約44平方キロをカバーする。2012年には3000台にまで自転車が増加し、ステーションが570か所になった。料金は、登録費用が試用期間によって違い、年間費は90ポンドかかる。会員になってから、最初の30分が無料、その後30分以内が1ポンドだが、更に30分を超えると4ポンドになる。つまり、短距離の利用を薦める。たいてい30分以内の距離で、次のステーションが見つけられるはずである。
ドイツ・ハンブルグ
StadtRAD使い方映像
2009年に開始されたStadtRADは、市民の利用率が高く、愛用されているようだ。現在、1650台の自転車と128か所のステーションが置かれている。注目されるのは、イータネットの運用である。スマートフォンにおけるAPPが開発され、携帯を通じて、近所にあるステーションが検索でき、何台自転車が残っているかの情報も知られる。また、ステーションで人が込む際、自分の携帯でAPP画面を押すだけで、借りる手続きができる。料金は、登録費用が特にないが、5ユーロをチャージする必要がある。最初の30分が無料で、その後、1分8セントになり、一日最大12ユーロである。30分以内の距離で必ず次のステーションがあり、料金も高くない、だからこそ市民に愛用されているのだ。
ステーション
自転車共有システムを採用するにしたがって、自転車専用道も整備された。オランダを始め、デンマーク、ドイツが自転車天国と言われる。とりわけ、2010年ロンドンで、イギリスにおける第三位の銀行Barclay Bankが出資した「Barclays cycle superhighways」が注目されている。幅が1.5メートルのブルー・ロードで、2015年までに12ルートが完成されるそうである。また、市民の使用率を高めるために、道端に自転車である目的地まで何時間かかるかといった案内があり、自転車を借りるかどうか判断の目安にできるようになっている。
右に自転車案内がある
ロンドンの「Barclays cycle superhighways」という自転車専用道
片側1.5メートルター、両方で3メートルター
京都において、京都駅から四条までの繁華街が自転車放置問題が最もひどい。もし自転車共有システムが導入されたら、短距離で自転車が借りられるから、自転車放置問題は改善できる。歩行者専用道に放置される自転車がなくなり、歩行者も歩道を快適に歩けるようになると思う。