私は9月1日の午前10時30分に関西空港を出発し、オランダのアムステルダム空港を経由して午後19時頃にスペインのバルセロナに到着しました。当日は荷物を空港からVila(バルセロナ自治大学の寮)に送りたいという意思を連絡していたので52ユーロで預けました。その後は空港近くのホテルにタクシーを使って向かいすぐに就寝しました。
2日はVilaに向かうためにホテルから空港へと引き返し、そこからは「aerobus」という空港から出ているバス(スーツケース等持込可)を使ってまず「Plaza de Catalunya」で降り地下鉄に乗り換えS2(黄緑の線)でVilaのある「Bellaterra」駅で降りました。チケットはuna zonaやdos zonaといったように距離によって値段が変わるためBellaterraへ行くにはdos zonaの方を買ってください。私の場合は誤ってuna zonaを買ってしまい違反として罰金25ユーロとられることになってしまいました。Vilaに着いたらまずオフィスへ向かい荷物を空港から送った場合はその事を伝えるとすぐに荷物が受け取れます。
3,4日は土日のため手続きはできないので、近くの「Sant Quirse」駅にある「Al Campo」 というショッピングセンターに行きました。5日は寮費の引き落としがされる銀行口座を作るためにまず、Vilaから少し歩いたところにある「Plaza Cívica」というところにあるカタルーニャ銀行で口座を作る手続きをしました。(パスポートと証明写真要)この時期は留学生で大変込み合うためなるべく午前中の早い時間に行けば手続きがスムーズにいきます。
6日にはIWP(International Welcome Point)でこれからすべき手続きについての説明を受けました。(許可証・パスポート要、口座開設と同様に朝早くに行ったほうが良い)
●環境について
大学施設についてですが、留学の際所属することになるFacultat de Traducció id’ Interpretació(FTI)の近くには学部の図書館があり、vilaでの生活はほとんど自炊することになります。しかしvilaの最寄り駅であるBellaterra駅のすぐ近くに「Condis」という比較的安いスーパーがあるため、食べ物に困ることはないです。「Plaza Cívica」内にある食堂も約5€で野菜を取り放題であと一皿ついたものが食べられます。野菜を食べたいときはお勧めです。また、vilaの環境については私の住む4人部屋ではキッチン・バス(トイレと一緒)・二人部屋が二つ・リビングになっています。こちらに来ると土足での生活になりますが、今年度は一人ひとつサンダルが配布されたのですごく助かりました。もう一足日本から余分に持ってきてもいいと思います。洗濯に関してはvilaの中で一回3€程度でできます。また、vilaの中には運動するためのサッカー場やビーチバレーコート・プールがあるので体を動かしたいときに便利です。そして手続きの際いろいろな書類のコピーの提出を求められるのですが、vilaの中にある雑貨屋でコピーしたい書類を持っていけばコピーしてもらうことができます。(コピーはvilaから少し歩いたところにある「Plaza Cívica」内でもできます)。また雑貨屋ではこちらに来てから利用することになるプリペイド携帯のチャージも可能です。街並みはバルセロナ市内から離れているため、vila・大学ともに木々に囲まれています。一ヶ月スペインで生活してみた感想としては、治安等は最低限のこと(カバンは前に持って歩く・夜は出歩かない等)を気をつけていれば大丈夫ですし、あまり生活に不自由を感じることはないです。
●トラブルについて
私は今回留学するなかで一ヶ月の間にいくつかのトラブルに遭遇しました。ひとつは初日にオランダの空港に着いてすぐの荷物検査でバックパックを紛失しかけたことです。荷物検査の際にゲートを通して受け取るだけなのですが、なぜかゲートに通したカバンが下に置かれていて忘れられていました。カバンが無いということを伝えてもあまり探してもらえずしばらくすると係りの別の人が声を掛けてくれ、一緒に行く留学生も手伝ってくれたおかげで何とか見つけることができました。このときに実感したのが英語をもう少し話せるようになっていればもっと相手に正確に言いたいことを伝えることができ、スムーズに事が進んでいたのになぁと言うことです。
もうひとつのトラブルは、こちらに来て「IWP」でのオリエンテーション時に指示される「Tarjeta de Exranjeros」を取得するときのことです。vilaに住んでいる場合は居住区(Cerdanyola)の管轄の警察署comisaría de policíaで手続きをすることになります。8時半から番号のついた整理券を配布し始めるので、警察署方面に向かうバスの始発、7時45分に乗って警察署へ向かいました。現地に着くとすでに何人もの人が配布を待って列を作っていたので大丈夫かなぁと思いましたが、なんとか「16番」の券を手に入れました。日本の感覚では長くても1,2時間待てば手続きは終わるだろうと思い待っていましたが、結局私の番が来るのに5時間が経過していました。やっと手続きが終わると思ったら、手続きの際に必要なパスポートサイズの写真が日本で撮ってきたものであったため小さすぎると言われ、また明日来てと言われました。そのときはどうすることもできず、結局次の日にまた長時間待つことになりました。そのときも私と同じように韓国人の人がパスポート写真が小さいと言われていました。この一ヶ月で感じたのは外国では本当に何が起きるかわからないし、万全の準備をしていたつもりでもうまくいかないことが多々あるので、あまり深く考えないことが一番だという事です。