Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2019年5月号 国際学部 Y.M

カルチャーショックについて①

スペインと日本の日常生活においての違いは、日本人は毎日お風呂に入ることが当たり前だが、スペイン人は毎日もシャワーを浴びません。スペインに行くまでは、欧米人は朝にシャワーを浴びるイメージがありましたが、実際に一緒に生活してみると、気が向いたときに入っているという印象でした。そのおかげで、部屋のバスルームは基本的に自分が使いたいときに使えました。あとは、ご飯の時間が日本より2時間ずつ遅いです。昼ご飯は14時から、夜ご飯は21時からが一般的であるため、お店もその時間帯から混み始めます。それに加え、日本人は夜ご飯を一番多く量を食べますが、スペイン人はお昼ご飯を一番多く食べます。

スーパーでも、日本との違いに衝撃を受けたことが多々あります。一番驚いたことが、牛乳が常温で売られていて、賞味期限が約3か月あることです。スーパーによっては、冷蔵保存されている牛乳もあり、それは日本と同様の賞味期限の長さです。それ以外にも、野菜が基本的に、自分が欲しい分だけ取って、重さを測り、値段が書かれたラベルを自分で貼るというスタイルでした。そのため、値段が1kgあたりの価格が掲示されているため、最初は慣れなかったです。

現在は、日本が世界で1番の長寿国と言われていますが、2040年にスペインが抜かすと言われています。8か月住んでみて感じたことは、あまり良い食生活がとれなかったということです。Barで出されるTapasはオリーブオイルたっぷりの油に浸った、塩分の高いものといったようなものが多いです。カフェオレに砂糖を2本入れることも普通ですし、ハイカロリーの食べ物も多いです。それでも長生きできるのは、やはりストレスが少ないからではと感じました。日本のような長時間労働を嫌い、真っ青な空の下で、家族や友人と店のテラスでビールを飲みながらおしゃべりを楽しむことを好むスペインの国民性が羨ましく感じました。

 

カルチャーショックについて②

大学では、海外の大学生はそれぞれ将来の夢が明確であり、そのために大学で学んでいる人が大半で刺激を受けました。日本では、将来にしたいことはまだわからないが、とりあえず大学に進む人が多いイメージですが、その考えが甘いことに気づかされました。スペイン人たちは、大学を卒業したからといって、すぐに就職するのではなく、海外に留学したり、また新しく大学に行き直す人が多いと感じました。バルセロナ自治大学では、日本語を学べる学科がありますが、そこで学んでいる学生たちは、日本に行ったことがなくても話せる人が多いです。日本人は、何年も英語を勉強しているにも関わらず、英語を話せないことを環境のせいにしがちですが、意識の高さの違いだと感じました。

大学の授業では、生徒と教師の距離が近くて驚きました。そのため、生徒も疑問に思ったことは、先生の話中でも構わずに、挙手をしてすぐに尋ねるなどして、授業に積極的に参加しています。先生もあまり固い雰囲気の授業は好んでいないため、生徒と先生が対等に近い立場で授業を行うように工夫をしているのだなと感じました。日本では、両者の関係は上下関係がはっきりでているため、コミュニケーションを気軽にとることが難しい時も多々あります。スペインの学校のような授業方針であれば、日本の学生ももっと好奇心旺盛になるのではと思います。

 

カタルーニャ州で訪れた場所の風景