Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リールカトリック大学
2025年5月号 国際学部 F.S

こんにちは、お久しぶりです。今月でこのような自由に書くテーマのレポートは最後となります。長いようであっという間だった留学期間でした。来月はこの留学の締めくくりとして振り返りをしたいと思います。

 

今月のテーマ ~カルチャーショック~

まず、大学システムの違いについて話します。一番早い授業は7時からあります。基本的に授業時間は2時間で、移動時間等は確保されていません。始まり、終わりのチャイムは無く、学生が集まったら授業が始まります。昼休みの時間は12時から13時まで確保されていますが、それ以外はより自由に組めるシステムとなっています。エアコンは無いですが、ヒーターは設備されている点も面白いです。

次は日常生活での変化を話します。都市間の移動に使うTGVなどの電車に乗る際、改札が無い場合があります。価格はより事前に取るほど安くなります。なのでバカンスの時期は結構早めに予約しておくことをお勧めします。ネット上でオンラインチケットを入手して車掌さんに記載されているQRコードを読み取ってもらう形になります。日本のように改札で込み合うことがなく、便利だと思った反面、時々車掌さんが回ってこないこともあります。利用する際はきちんと切符を買って乗っていますが、不正乗車もできるのではないかと少し疑ってしまいます。

最後に、カップラーメンの違いを紹介します。作り方や商品の見た目、味はそれほど変化ありません。何気なく食べていてふと、「あれ、麺短くね?」となりました。注意深く見てみると、日本の麺と比較すると約半分程度の長さしかありませんでした。これはメーカー側がヨーロッパの麺をすすらない食文化に合わせて調整しているのではないかと考えました。久しぶりのラーメンを一気にすすれなかったのは少し残念でしたが、面白い違いに気づけました。

 

 

自由テーマ ~リールについて~

最後に、長い間お世話になったこの街、リールについて紹介したいと思います。一言で表すと、「フランスとベルギーの良いとこ取りをした芸術、食文化に富んだ温かい街。」だと思います。私のお気に入りの場所はリール城塞(Citadelle de Lille)です。きれいな五角形の要塞で周りは遊歩道に囲まれています。地図で見ると星形に見えるのも面白いです。この星形の遊歩道を一周するのが私の散歩ルートでした。また、そのすぐ隣にはリール動物園や遊園地のような施設もあってとても人気があるエリアになってます。

次にフランドル料理について紹介します。私の大好物はやっぱり“Carbonnade flamande”です。見た目はブルゴーニュ地方の“Bœuf bourguignon”に似ていますが、違いはダークビールで煮込んでいる点です。少しビールの甘味を感じることができるので、個人的には赤ワインの酸味より好きです。いろんな料理にフライドポテトがついてくるのも、私のお気に入りポイントです。その他にも“Welsh”というチェダーチーズに浸ったトーストの料理もあります。これにもポテトが付いてきますよ。

最後にヨーロッパ最大級のフリーマーケット祭りについて紹介します。リールでは毎年9月の第一週末に“Braderie de Lille”が開催されます。昨年は二日間で約250万人もの来場客があったようです。このお祭りではムール貝“Moules-frites”とフライドポテトが大量に消費され、食文化の面でも重要視されているイベントです。私も去年友人と参加しました。この週末はみんな夜通し飲んで、踊って、語って、ムール貝を食べて楽しんでいました。渡仏直後の大イベントで落ち着かない時期だと思いますが、ぜひ体験してほしいイベントです!日本ではあまり見られないほど大規模で町全体がその期間はより活気づき、全員全力で楽しんでいる雰囲気がとても好きでした。今年も参加したいくらいです。

いつもより少し長くなりましたが、ここに来る前は何もしらなかった街ですが、お世話になった今では魅力がたくさんあって、皆さんに共有したいことがたくさんあります。なれない土地での暮らしに初めは混乱しましたが、いまではいい思い出だと思います。リールは過ごしやすい気候で人も温かいです、ぜひUniversité Catholique de Lilleへの留学を前向きに考えていただきたいです。ありがとうございました。