Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リールカトリック大学
2025年4月号 国際学部 F.S

 こんにちは、4月になりました。天気については、相変わらず晴天はあまり見られませんが、春らしい暖かさを感じることができます。通学中にいつも見かける桜の木が満開に咲いていて、小さな春を感じました。今月は試験がたくさんあります。最終試験日は授業によりますが、テスト期間は4月末から5月中旬頃までです。

 

今月のテーマ ~授業紹介~

 秋学期にも一度このテーマでお話ししましたが、今回は春学期に受講した授業を紹介したいと思います。今学期は20ECTSを登録しました。これは最低限の単位数ですが、これ以上登録することも可能です。

 必修科目のフランス語の授業は、秋学期の成績をもとに改めてクラス分けが行われました。そのほかに、フランスの地理・文化に関する留学生向けの授業や、英語文法の授業を受講しました。この英語文法の授業は英語で行われます。また、秋学期同様、英語からフランス語に翻訳する授業も履修しました。この授業には英語が母国語の学生も参加しているため、翻訳対象の文章や試験の難易度が少し高めです。いくつか一般学生と同じ科目を登録しましたが、ほとんど理解できずに科目を変更したこともあります。

 今回新しく登録して、とても満足している科目は「Tutorat/Tutoring」という留学生向けの授業です。この授業では、フランス人の学生とマンツーマンでフランス語を学ぶことができます。最初のペア決めは大学が行い、合計12時間、都合を合わせながら授業を行います。私の担当の学生は、私が勉強したい項目を重点的に授業を組んでくれました。私はディクテーション、日常会話、関係代名詞、複合過去と半過去の練習問題などを行いました。とても親切で、学習に役立っています。ちなみに、この授業は秋学期にも登録可能なので、興味がある人にはおすすめです。

自由テーマ ~リールの人々について~

 フランスにも、日本と同じように地域ごとに方言や気質の違いがあります。有名なステレオタイプの例として、パリの人は冷たく、英語で話しかけても返答してくれないことがあると言われています。一方で、リールの人々は比較的温かい印象です。一度リールで店員さんとフランス語で会話した際、分からない部分があったのですが、英語で返答してくれたことがありました。リールの学生や店員さんは、基本的に英語でも会話ができます。ただし、リールから少し離れた小さな村に行くと、英語が話せない人が多い印象でした。場所によって英語教育の差があるようです。

  また、リールを含むフランス北部(旧Nord-Pas-de-Calais、現Hauts-de-France)に住む人々には特別な呼び名があります。彼らは**Ch’ti(シュティ)**と呼ばれます。Ch’ti という言葉は、主に①その地域の方言、②その地域に住む人々、③その地域のビールの名前を指します。Ch’ti の方言が存在することは知っていますが、私はまだ聞いたことがありません。リールには多くの外国人が住んでいますが、アジア系の人を見かけることは比較的少ない印象です。フランス北部はベルギーと国境を接しているため、ビール文化が発展しています。たくさんのブランドがありますが、CH’TIはこの地域を代表するビールのひとつです。日本のビールよりも少しアルコール度数が高めです。私はビールが得意ではありませんが、好きな方は日本のビールと比較したり、ヨーロッパの各地域のビールを飲み比べたりするのも面白いかもしれません。