Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2022年10月号 経済学部 M.T

①カルチャーショックについて

 

スロバキアに来た当初は文化や生活の違いに驚く日々でしたが、8か月以上経った今ではスロバキアの生活にも慣れつつあります。特に印象的だったのが、信号無視のする歩行者の多さです。子ども連れの人以外はほぼほぼ信号無視しています。スロバキアで走っている車はかなり速く、急に止まってくれる気配はないので、いつか大きな事故になるのではないかと毎回思っています。また、慣れと不便は別物で、例えば自動販売機がない、コンビニの品揃えが良くない、公衆トイレが少ない(あったとしても有料かつ汚い)などなど、、、日本に住んでいれば当たり前のことが当たり前ではないときがあります。もちろん、ヨーロッパのゆっくりとした生活はとても素敵ですが、日本の便利で快適な生活がたびたび恋しくなります。

ずいぶん前なのですが、2月の中頃はコロナ禍ということもあり、その時は必ずマスクをしてから外出しているようにしていました。それから数週間後、マスク着用の義務化がなくなったという発表がありました。私は、「なんだかんだ言ってみんなマスクをしているだろう」と思っていたので、発表された次の日マスクをして外出してみると、だれもマスクを着けていなかったのです。その日偶然にも外でフラットメイトと遭遇し、「なんでマスクしているの?もうマスクしなくてもいいよ」と言われたのをとてもよく覚えています。『どうして日本の脱マスク化が進まないのか?』といったような記事をよく見ますが、仕方のないことだと思います。というのも、実際私もマスクの着用義務が廃止された後にもマスクを着けようとしていましたし、はっきりいうとマスクを着けていなかったら周りの目が気になる・どう思われているのか心配だったというのが一番の理由です。加えて、マスクを着ける抵抗が低いという日本のマスク文化も関係していると思います。一方、スロバキア(ヨーロッパ)の人は、そもそもマスクを着けることが嫌いだったり、日本人ほど人からどう思われているか過剰に気にしない国民性であったりと、脱マスク化の条件はもとから出揃っていたのだと思います。

同じ言葉でも、スロバキアと日本で意味が違うことが多々あります。例えば、スロバキアのアイスコーヒーというのは、アイスクリーム+コーヒーというもので、冷たいブラックコーヒーではありません。また、サイダーはアルコールの入った飲み物のことを指したり、スロバキアでいうパンケーキはクレープのような薄い生地を使ったスイーツのことです。最近行ったカフェのパンケーキがとても美味しく、また値段もお手頃だったので、スロバキアに留学予定の方はぜひパンケーキ屋さんに足を運んでみてください!

 

②寮移動

実は、8月の半ばに部屋移動を余儀なくされ、元住んでいた寮よりもさらに安い寮に住むことになりました(ひと月63€ほどだった気がします)。ここの生活は前の寮に比べるとかなり不便で、例えば、脱衣所がないので共同の水道付近で着替える必要がある(毎回人が来ないかヒヤヒヤしています)、キッチンが遠いため毎回キッチン用品一式を持ち運ぶのが一苦労などなど、、、特にキッチンは1フロアに1か所だけなので競争率が激しいです。そんな寮生活ですが、快適とまではいきませんが、案外この生活に慣れてきており、自分でも驚いています。63€で水道費・光熱費込みなので、学生にはありがたい寮費設定だと思います。残り半年だけなので多少の不便には目をつむっていますが、1年以上住むのであれば苦労するかもしれません。またこの寮では、ほぼ毎晩スペインからの留学生がキッチン付近で踊り騒いでいるので、静かな寮生活をおくるのは諦めた方がいいです。最近は、自分の部屋で勉強することは諦め、Nivyというショッピングモールのフードコートに行くようにしています。

 

旧市街にあるカフェで食べたパンケーキ