Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2024年2月号 国際学部 S.Y

① この留学を振り返って

私は留学生活を通して何事にも前向きに考え行動できるようになりました。留学前はアルバイト、就職活動、就職も何もする気になれず、今後について一切考えたくありませんでした。周りの友達がインターンシップや説明会に行き始めても、就職活動を頑張る意味がずっとわかりませんでした。自己分析すらしませんでした。旅行をするにもお金がかかるし、ブラチスラバから出て旅行したいとはあまり思っていませんでした。留学前はただ日本から出て外の世界を見れるのが楽しみだな、という程度で、友達をたくさん作ってたくさんの人と関わりたい、というような気分にもなれませんでした。
しかし、留学が終わって日本に帰ってきた今、留学していた1年間を振り返ると価値観・考え方の面で変化している点がたくさんありました。例えば、今後のことを考えるとこれから先大変なことがたくさんあることは容易に想像できるにも関わらず、どんなことでも楽しみだなと思えるようになっていました。大変かもしれないけどやってみないとわからないと自然と考えるようになっていました。
留学中に出会った他国・他大学からの留学生、スロバキアの現地の人たちはみんなとても優しく、出会ったばかりで私がどんな人かもわからないというのに、困ったときには助けてくれて、前向きな言葉をかけてくれました。周りで一緒に過ごしていたみんなが留学生活・スロバキア生活をすごく楽しんでいたので、自分も影響を受けて同じように前向きに物事を捉えられるようになったのかなと思います。
留学する前は嫌で仕方なかった就活は、留学中になんとなく始めて、気づいたときには終わっていました。4月からは就職ですが新しい環境が楽しみです。留学中に出会った友達とは、いつかどこかで、また会えたらいいなと思います。

② 留学経験をどのように活かすか

3月には大学を卒業してこれから社会人になります。留学中は、困ったことがあっても日本にいる時よりも頼れる人・手段が少なく、どんなに疲れていても自分が動かなければ何も始まらない環境でした。日本にいたら誰かが何かのついでに代わりにやってくれるようなことでも、スロバキアでは全て自分で一から調べる必要がありました。言語も英語かスロバキア語から検索しなければならず普通の生活をすることがとても大変でした。
しかし、留学生活を終えて帰国すると、全てが日本語で、周りには日本語で助けてくれる人が身近にたくさんいます。理不尽なことを言われたとしても、スロバキアでの生活と比べたら全然余裕だと感じるようになっていました。留学したことで少しのことでは全くへこたれなくなったと思います。これから社会人になると大変なことはもっとたくさん増えると思いますが、留学生活と比べたらどうってことない、という気分で乗り越えられそうです。「英語力を活かす」「海外とつながりのある仕事につく」のようなわかりやすい活かし方ではないですが、自分なりに留学で得た学びを今後も忘れず、過ごしていきたいなと思います。

(1)帰国前に食べたスロバキア料理 (2)スロバキアのパンケーキ (3)機内食