Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コペンハーゲン大学
2024年5月号 国際学部 R.Y

①授業紹介その2

今回は私が今学期履修した二つの授業を紹介したいと思います。

・English literature, history and culture

この授業では主に英国、およびアメリカ史と古英語から現代までの英文学を扱いました。特に文学パートでは千年近く前の作品などの原文を読んだり、日本人にはなじみのないヨーロッパ特有の詩を韻の踏み方などの観点から時代的変遷を考えたりなど、困難を極める内容となっていました。しかし中には今まさに滞在しているデンマークは英国史や英文学に大きな影響を与えていたことなども見えてきて間接的なつながりに面白みも感じることができました。

・English Emotion

この授業では英文学の中の感情表現について学びました。同じ英文学という題材ですが、この授業では様々な国、様々な時代背景の文学に触れることができました。感情を大きくhope, hate, shame, passionに分け、それぞれの感情の種類ごとに異なる小説や自伝を扱いました。シェークスピアのOthelloなどの歴史的作品から当時の登場人物の感情表現を分析したり、ナイジェリア市民戦争を題材とした小説から登場人物の心情や葛藤を読み解いたりなど、多種多様な文学的表現を体験することができました。この授業も文化的な違いから内容を掴み辛かったりなどしましたが、どの時代、どの国でも根本的には同じものがあってその伝え方にバリエーションがあり、そこが面白いのだなと気づくことができました。

今回紹介した授業は上記の通り本当に難しく、正直自分の実力にあっていないものを履修してしまったなと感じたこともありましたが、実際勉強してみると得られるものも多く、貴重な経験となりました。

 

②近況報告

授業もテストも終了し、残すところあと少しという今日この頃ですが、帰国が近づくにつれ毎日がとても濃いものとなってきました。最近では一足先に帰国する友人も増え始め、毎週のようにお別れパーティーと空港でのお見送りをしています。留学生活でともに困難を乗り越え、楽しみも分かち合った友人との別れはやはり悲しいものですが、それと同時にまたいつか友人たちの国を巡るという目標もできました。アメリカ、カナダ、香港、韓国、ヨーロッパ各地など、世界中の友人ができたため、めぐるのが大変といううれしい悩みとなりました。一人で渡航してきて一人で過ごした留学一週目を思い出すと感慨深いものがあります。また、残された時間を存分に楽しもうということで、ディナーパーティー(各国の料理を持ち寄ったりなど)や街巡りをしています。さらに、個人的にはテストも終了し、余暇もできたため、料理に熱中したり町や海を散歩してみたりと緩やかな生活を送っています。そのほかにはお土産を買い始めたりレンタル自転車を返却したり帰りのフライトを予約したり…など、自分の帰国が迫るのを感じる出来事が多く感じます。残り僅かな留学生活となりましたが、最後の最後まで楽しみ、後悔のないものにしていきたいと思います。

 

街歩き