Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コペンハーゲン大学
2024年6月号 国際学部 R.Y

①この留学を振り返って

 この約一年間の交換留学を振り返ってみると私の人生の中で最も濃い、充実した一年間になったように思います。

 一年前の8月、初めての海外に不安ながらも心を躍らせ渡航し、入学式で緊張しながらも多くの友人ができたことを鮮明に覚えています。渡航してすぐはこれから一年間本当にこの国で暮らしていけるのか、本当に授業についていけるのかといった不安が大きかったのですが、幸いにも良い仲間に囲まれ、助け合いながら充実した日々を過ごし、振り返ってみるとあっという間でした。

 やはりこの留学を通して得られたものは友人関係が最も大きいです。デンマーク人だけではなく世界中からの留学生たちとも知り合い、それぞれの国についても良く知り、逆に日本について客観的に知る機会にもなりました。彼らとの共同生活を通して異文化理解をし、また、それ自体への抵抗感がなくなったように感じます。また、留学生活は終了してしまいましたが、彼らとのつながりは一生のものとなります。この一年間は彼らと共に作られたものだと思います。本当に感謝してもしきれません。

 また、学問の面でもとても刺激を受けることができました。デンマーク文化についての授業や英文学の授業を取っていたのですが、日本人との会話の中では出てこない新しい視点、また、デンマークの文化独特の発想など、これからの勉学のヒントを多く得られたように感じます。

 一年間大きなトラブルもなく、大きく成長できたのは現地での仲間や留学サポートデスクの皆さんの支援のおかげです。本当に一年間ありがとうございました。

 

②留学経験をどのように活かすか

 今回の留学を通し、大きく分けて英語力の向上、異文化理解の促進といった成果が得られました。

 英語力の向上というのは単なる単語力や流暢さといったことだけではなく、会話の文脈を読む力、そのコミュニティ特有の文脈といったことを加味しつつ英語でコミュニケーションに参加するといった力が付いたように感じます。これは私の専攻分野である通訳、翻訳に必要な力であり、より良い訳を作ることに役立てていきたいと考えています。もちろんまだまだ完璧な英語力とは言えませんがこれからさらに留学先の友人たちとのコミュニケーションを通しさらに学んでいこうと思います。

 異文化理解に関しても①で述べたように大きく成長できたように思います。留学以前も各国に対して偏見を持たずに公平な視点から文化を学ぶことは心がけていましたが、実際にデンマークを含め、様々な国の人々との交流を通して今まで見えていた各国の事情や文化はほんの一部でしかなく、自分の持っていた視野は狭かったことに気が付きました。留学生活を通して得られた今までよりもさらに深い異文化理解は特に翻訳をする上でローカライゼーションなど翻訳元、翻訳先の文化を理解する必要がある作業に役立てていきたいと思います。また、異文化理解の方法といったことも学ぶことができました。これから先もそれを活かし、フラットな視点で相手を理解できるようにしていきたいと思います。

 今回で私のマンスリーレポートは最終号になります。これまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!! 少しでもデンマーク生活について興味を持ってくださった方がいれば幸いです。

Tak!