◯ポツダムでの夏期講座
昨年デュースブルクエッセン大学に留学をしていた先輩の勧めもあり、私はポツダム大学で行われている夏期講座に参加する事にしました。夏期講座は、留学生を対象としたドイツの大抵の大学で行われています。私がポツダム大学を選んだ理由は首都ベルリンからも近く、学費が安かった事があげられます。講座の内容はドイツ語のゼミと語学の授業がありました。参加者はいくつかのゼミから自分の興味に合わせて選ぶ事が出来きたので、私はBerlin 20er Jahren(1920年代のベルリン)、Die Brüder Grimm und ihre Märchen(グリム兄弟とグリム童話)、Erinnerungsort(直訳:記憶の場所 ※歴史的に意味があり、現代にも影響お及ぼしている場所を訪れ、研究するといったものです)の3つを受ける事にしました。ポツダムという街はベルリンと隣接していますが、とてものどかな街で、大学の周辺には自然で溢れていました。特に興味深かったのがErinnerungsortという授業でベルリンにある、東ドイツ時代に使われていた政治犯の収容所を見学しに行った事です。収容所の環境は非常に悪く、ナチス時代の強制収容所を思わせるようなものでした。つい20年前はドイツでもこのような事が行われていたという事実は印象深かったです。どの授業もレベルは高く、ついていくことに必死でしたが3週間の講座を終えた頃には確実にドイツ語は上達していたので、長い夏休みの初めを有効活用することができたと思います。
ベルリンでの課外学習
◯東欧、ベネルクス(−ルク)の旅
ウィーン 楽友協会
スロバキアのマンション
◯西欧の旅
東欧の旅の後はハングリーなバックパッカーをやめ、優雅に西ヨーロッパを旅行しました。訪れた都市はミュンヘン、ザルツブルク、フュッセン、ヴェネチア、ローマ、リヨンそしてパリです。最も印象深かったのはリヨンで以前留学生寮で一緒に暮らしていた友達の家に滞在した事です。パリほど観光客がいないのにも関わらず、綺麗でゆったりとしていて、フランス語を勉強してリヨン大に交換留学すればよかったとまで思うほど良い街でした。やはり東ヨーロッパに比べるとフランスはインフラが整備されており、いわゆる「先進国」という印象を受けました。22歳にして一生分の旅行をしてしまったような夏休みになりました。
◯長過ぎる夏休み
夏休みに入ってすぐ、ノルウェイを旅行し、8月はポツダムで語学研修、9月は東欧の旅、10月は西欧の旅とやれるだけのことはやりましたが、それでも少し夏休みを持て余してしまいました。こんなにも長い夏休みをドイツ人はどのように過ごすのだろうかと不思議でなりません。働くときは働き休むときは休むドイツ人と教科書に書いてあった通りです。それでも経済発展を遂げているドイツと比べると日本はやはり効率が悪いのかなと思います。時間の使い方もまた留学での勉強だと感じています。