留学生活のトラブル
この地で厄介なことは、アジア人フェチの人がかなりいることである。このようなことを言うのは大変はばかられるが、これからの文章はヘイトや差別の意図はなく、私と同じアジア人女性を守るための知識の共有であることを知っていただきたい。またこの共有は女性のみに向けたものではないことも意識していただきたい。(言うまでもないが、どんなに女性がトラブル防止に努めても男女の力の差は埋められないのがほとんどである。これからの話は女性対男性の話ではなく、私たち対加害者の話である)
まず、アジア人フェチの人はyellow feverと呼ばれるらしいが、この呼び方には明らかにアジア人差別の意図があるので私は使うことを避ける。
そして、アジア人フェチの人はあなたに対して好意を見せてくるが、それは「あなたが好き」ではなく、アジア人女性に対する先入観に基づいた「アジア人女性が好き」であるので、絶対に相手にしないことが大切である。ここでその好意を受け入れてしまうと、他のアジア人女性をも危険にさらしてしまうので、「せっかくの好意だし」などと乱心することなく気をしっかり保ってほしい。
ただ、アジア人フェチの人か普通の人かを見分けるのは非常に難しい。よって、関わって見分けるより対策のほうが重要である。
・同じアジア人を味方につける
特に女性のなかで情報共有をしっかりすること。韓国人と日本人の情報共有が早い。
・男性と二人きりで出かけるのは慎重に
先輩や友達にその男性のことを必ず話し、悪いうわさがないか確かめる。
まずはグループで出かける。
一人で帰れるようになってから、電車の乗り方をマスターしてから二人で出かけるようにする。
長文になってしまうが、ここまで言うのはアジア人フェチの根底にはアジア人差別があるからである。そしてそれは明らかな差別ではなく、純粋な好意という皮を被っているせいで教員側も対応できない。あまりの理不尽さに涙が出るが、身を守るためである。
ビザなし7月、楽しかったこと
Kirmes
毎年7月にデュッセルドルフのライン川沿いに10日ほど現れる移動式遊園地である。移動式遊園地ではあるが、どこを移動しているのか分からないし、この10日ほどデュッセルドルフにしか現れない。短期間だからと言って決して低クオリティではなく、絶叫系アトラクション好きの友人も大満足しているほどのものであった。友人がChat GPTに昨年のKirmesでの死亡者数を尋ねたところ、3名であった。Chat GPTである。私も最初はこの回答にまさかと大笑いした。ただ、百聞はなんとか。眼前のKirmesには3名以上の説得力があった。ドイツ人の友人曰く、きちんと係の人の言うことを聞き、ふざけない限りは死なないと言っていた。しかし、見ていると係の人は一人残らず死んだような顔で、ベルトチェックに1秒以上の時間をかけなかった。そうはいっても友人は全員無事であった。また機会があれば挑戦してみたい。
天気の良い日にスイカ割り
近くのスーパーEDEKAに大きなスイカがあったので、スイカ割りをすることが決定。偶然、EDEKA内にいた仲の良いトルコ人にスイカ割りというものを知っているかと尋ねると「なんだそれ」と目をキラキラさせながら言われ大盛り上がりである。寮の庭で、トルコ人がシシケバブとチーズケーキをふるまってくれた後、近くに落ちていた強そうな枝を使いスイカ割りをした。優勝したのは、仲の良いトルコ人が誘った名前の分からないトルコ人であった。いつのまにか誰も知らないイタリア人も紛れてチーズケーキとスイカを一緒に食べていた。この数か月で最も楽しかったことのひとつである。