Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2010年10月号 経済学部 S.Y

☆授業紹介①

 私が今受講している授業の1つフィンランド語Ⅰについて紹介します。やはりフィンランドで生活するにあたって必要不可欠な授業となります。また先生は同じなのですが、生徒数が多いのでグループが2つに分けられており、開講時間が異なるようになっています。これは多くの留学生が履修する科目の1つなので、友達も多く作ることが出来るというメリットもあります。

 授業形式は1ヵ月半で週4回・1時間半が1コマとなっており、先生オリジナルのテキスト(6€)を用いて英語で展開されていきます。基本的な日常会話(自己紹介・挨拶・数字・天気・服装etc)を学ぶのですが、初めて学ぶ学生にとっては難しい言語だと私は感じました。日によりますが平均1日5,6ページ進むことと、英語とは単語も文法も全く異なるので、全てを覚えるしかないという感じになります。

 しかし街やスーパー、飲食店に行くとフィンランド語が溢れています。ふとした瞬間に理解出来ると、習っていて良かったなぁと実感します。加えてフィンランド人に習った表現を用いて話しかけると、彼らも満面の笑みで応えてくれます。発音はローマ字読みをするだけなので、日本人にとっても簡単に習得できますし、ネイティブにもスムーズに通じます。

☆カルチャーショックについて

多くのカルチャーショックがありました。

①フィンランドはミルクの消費量がノルウェーに次いで世界第2位なのですが、みんなあらゆる食事と共にミルクをグビグビ飲んでいます。僕も大学生になって以来、飲む機会が激減しましたが、こちらに来て小学生の頃に戻ったかのように飲んでいます。

②夕食を食べる時間もだいたい4時半~遅くとも6時には食べています。それに伴い就寝時間も平日は10時頃です。彼らいわく昔から父親が仕事から帰ってくる時間が基本的には5時頃だったそうで、大人になってもそれが当たり前と聞きました。社会人は日本のように残業をすることはほぼなく、アフター5は家族や友人、恋人とのプライベートの時間を大切にするそうです。

③スーパーやその他の店の閉店時間が週末になると極めて早く、開店時間も遅くなります。昼に開店し、夕方には閉まるので、必要な食材は金曜日までに買い込んでおくべきだと感じました。週末はゆっくり家で休みたいようで、街でも平日ほど人は見かけません。

④公共サウナに行った時、更衣室の貴重品入れの数が更衣室の広さに対して極めて少ないことに驚きました。彼らいわく、人のものを盗む人がいなく、今まであったことがないと言っていました。だから見ず知らずの人でも疑うことがまずないそうです。

他にもまだありますが、上記の4点は日本だったら考えられないなぁと感じました。

☆自由テーマ

 ボストンキャリアフォーラムについて記述しようと思います。

 このイベントは毎年10月の下旬の金曜日から日曜日にかけてアメリカのマサチューセッツ州ボストンにて開かれているバイリンガル向けの日本企業合同説明会です。時期によっては東京、ロンドン、ロサンゼルスでも開かれています。参加企業は日本国内では知らない人はいない大企業ばかりで、スタッフも少数精鋭のエリートが多いように感じました。もちろん日本企業だけでなく海外からも多くの企業が参加しており、今年度は国内外合わせて約130社の企業が来られていました。昨年度は100社と伺ったので、少しずつではありますが、景気の回復も感じることが出来ました。

 参加していた学生のほとんどはアメリカに留学に来ている日本人学生で、私のように交換留学生ではなく、本科生として3,4年滞在暦のある学生ばかりでした。1割ほどは日本語が話せる外国人学生も参加していました。

 会場では企業ごとにブースが分かれており、常時説明会や面接を行っていました。日本では面接経験のなかった私ですが、こちらではイベントウェブサイトのフォームで履歴書をオンラインで作成し、それを印刷して提出するだけで、すぐさま面接に移れるというスタイルだったので三日間で5社ほど面接をして頂く事ができ、大変貴重な経験をすることができました。そして面接が進むにつれて会場内でペーパーテストだけでなく重役面接も受験することが出来、企業によってはイベント期間内に内定を出す企業もいくつかあるようでした。

 このイベントは誰でも新卒・既卒関係なく申し込めるので、留学中の方だけでなく、国内からも足を運んでみる価値のあるイベントだと思います。