Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年10月号 国際文化学部 A.T

授業紹介

こちらへ来て一番に始まったフィンランド語1(Finnish1)という授業を紹介します。フィンランド語1は9月半ばから10月半ばまでの約1か月、1コマ1時間半の授業が毎日ありました。教科書は先生オリジナルの手作りのテキスト(5€)で一番最初の授業で配られたものを使います。先生はフィンランド人で、英語を使ってフィンランド語を教えてくれます。内容はフィンランド語での自己紹介から始まり、挨拶、数字の数え方、文法(動詞や名詞の活用、疑問文、否定文)、などです。発音はローマ字読みなのであまり難しくないですが、名詞が活用したりaやoがそれぞれ二種類あったりと文法が難しいです。クラスは60人近くおり、中にはすでに母国で1年ほどフィンランド語を学んできたという生徒や、フィンランドで3年暮らしてるのでかなりのレベルまで話せるといった生徒もいます。私は全くの初心者だったので初めはとても焦りましたが、先生は初心者レベルに合わせてくれるのでなんとか授業についていくことが出来ます。といっても一日5-6パージ進むのは当たり前でそれが毎日ですから、家に帰っての復習は必須です。最後にテストがあり、ライティングパートとオーラルパートがあります。出題範囲は習った内容全部で、オーラルのテストは4人1組のグループインタビュー形式でした。結果はまだ出ていませんが、しばらくするとポータルサイトで成績を見ることができます。

カルチャーショックについて

ここへ来てからの約2カ月間、特に大きなカルチャーショックは感じていませんので、フィンランド人の友達と話していて感じた学生生活の違いについて述べようと思います。東フィンランド大学では授業の履修方法が独特で、自分の学習計画を組み立てるのに一苦労です。日本の大学のように学期の始まりに履修登録期間が設けられ一斉に授業が始まるわけではないからです。例えば、今学期私は11科目とる予定ですが、現在授業があるのはそのうち5科目、すでに全ての授業を終えたのが2科目、まだ始まっていないのが4科目です。日本にいるときよりもこまめにポータルサイトで自分の授業予定を確認するようになりました。現地のフィンランド人学生も含め、学生一人ひとりの忙しさにはかなり差があると思います。今学期3科目しかとってないという友達もいますし、毎日休みなく授業がある学生もいます。またフィンランドは大学まで授業料が無料なので何年も大学に在籍し勉強することは珍しくないそうです。私のその友達はユバスキュラという街にある大学でコミュニケーション学を2年学んでから、今学期東フィンランド大学へ来て私と同じように教育を学び始めたと言っていました。大学の編入や大学院への進学というと、日本では経済的にも時間的にも厳しく狭き門ですが、フィンランドではとてもポピュラーなことなのだと思いました。また学習に貪欲なフィンランド人ですが、授業がない時間帯はフィニッシュベースボールをしたり週末はパーティーをしたりと楽しむことも決して忘れません。この切り替え、メリハリのある生活を見習いたいと思います。

自由テーマ(ルームシェアについて)

先月のマンスリーレポートで、アパートがどこも満員状態で入ることができすフィンランド人の家庭でお世話になったことを述べましたが、今月から無事アパートにはいることが出来ました。現在フィンランド人とカナダ人のルームメイトとキッチン シャワー トイレを共用して住んでいます。二人ともとても親切で、私が引っ越して来たときはあたたかく迎え入れてくれました。引っ越してすぐの頃は生活用品をあまり持ってなかったのですが、二人が色々貸してくれてすごく助けられたのを覚えています。私たち3人は掃除やゴミ捨ての当番など特別なルールを決めず、気づいた誰かが掃除したりゴミを出したりと、これまでとてもいい関係を築けていると思います。日曜日の朝は3人で仲よくパンケーキを焼いて食べるのが私たちの楽しみです。予定が合えば3人で買い物に行ったり、湖までサイクリングへ行ったりと姉妹のように仲良しです。二人は英語のネイティブなので、話し出すと早口で止まらない英会話に私がついていけなくなることも多々あります。しかし、”もう一回言って”とか”ごめんね、分からなかった”というと私が分かるまで話してくれます。私はそんな優しいルームメイトが大好きです。このアパートに引っ越して来れてよかったなあと日々感じています。