Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2011年9月号 文学部 D.T

Helsinki Airportオリエンテーションについて―

オリエンテーションは、到着後9月1日から学内で3日間行われました。始まってまず驚いたことは、教室の前にコーヒーが置かれていて、飲みながら話が聞けるということです。日本ではまずないことだったので早速「外国」を感じたのですが、リラックスして話を聞くことができて良かったです。内容としては、大学の設備や歴史、学部の説明、Suomi(フィンランド語で”フィンランド”)クイズ、学生寮(Joensuun Elli)、WebOodi(履修登録のできるサイト)、Student Union、卒業生によるJoensuuでの経験・学習についてのプレゼン、模擬授業などでした。自分たちは少し早めに到着しており、オリエンテーションが始まるまでにチュータ―さん達と一緒にcityを周ったり、諸手続を終えていたので、オリエンテーションでの説明が終わった後、手続きに時間をとるということはありませんでした。3日という期間、さらに昼食をはさんでのオリエンテーションでしたが、当然寝ている人などはいなく、むしろプレゼンが終わるごとに質問が多く飛び交い、とても有意義なオリエンテーションになったと思います。このような場に限ったことではなく、授業中も質問がたくさん出て時間が押すということも度々あり、日本との違いに驚くと同時に、見習うべき所だと感心しました。オリエンテーション後は、各自レポートを提出し、出席率と合わせて1ECTS(credit)がもらえるというシステムになっています。

                                              street                                                     環境について(大学施設/サービス、住居、街並みについて)―

大学内には本当に色々な施設があります。図書館、食堂、ジム、プール、アリーナ、体育館、競技場、スタジアム、スケートリンク、付属小・中・高校などです。東フィンランド大学は近年合併してできあがった総合大学で、規模や設備もとても整っています。自分も、サッカー場や野球場、アリーナがあることを知った時はとても驚きました。サッカー場ではフィンランドのプロチームの試合観戦、野球場ではフィニッシュベースボール、アリーナでは大きなLIVEイベントを実際に経験しました。もちろん、UEFの生徒であるという証明(学生カード)があれば、ほとんどの施設がディスカウントされた値段で体験することができます。付属の学校へも、ある授業の一環で訪れることができました。来月号でも書く機会があると思いますが、その授業では実際の学校の授業を見学することができ、教育を専攻している自分にとってはとても有意義な授業となっています。これから教育を勉強しようと、UEFを留学先に選ぶみなさんにとって、この授業と大学の設備は驚きと刺激がたくさんある場所になると思います。街並みについてですが、みなさんがよく知っているように、本当にたくさんの自然に囲まれた場所です。自分が初めてJoensuuに向かう電車に乗っている時、いつまで経っても街らしいものが見えてこなかったのをよく覚えています。そのくらい湖と森林の占める面積が大きく、逆にその分レジャーも発達している国かなと思います。湖は冬に氷が張ればアイススケートができるし、サウナから飛び込んでアイススイミングもできます。森林は日本では感じられないほどのマイナスイオンを受けて自転車に乗ることができるし、そのための森林ロードもあります。自分は大学から家までの約2キロを毎日楽しんでいます。

housing

 自由テーマ―

 自由テーマは、他の龍谷からの留学生も書いてるかもしれませんが、出発前に生じた住居問題について書きたいと思います。UEFへの留学が決まった後、出発の約3か月前にJoensuu Elliというアパート会社にネット上で予約をしました。しかし、出発が近づいてもなかなか返事が来ず、こちらから連絡を入れると、「現状、どのアパートもFULL」だという連絡がきました。アパート以外の準備は整っていたので、その時はとても焦りました。後々聞いた話によると、今年はヨーロッパ全体で留学生の受入人数を増やしたということだったのです。さらに、去年の留学生がある地域でパーティを多く行い、窓ガラスが割れるなどの被害があったためその地域のアパートを閉鎖していたという話も聞きました。この経験から言えることは、とにかく早くElliへの予約を済ませるべきだったということです。自分たちは、本当に多くの人たちの助けを借りて、留学生活一か月にして5人全員がアパートへ入居することができました。こちらに到着してからも、いつ入居できるのか全くわからない状態だった自分たちにとっては、思ったより早い解決になったのではないかと思っています。それもこれも、いきなり来た日本人を家族の一員のようにして接して下さった方、正式なアパートが決まるまではここにいてもいいよと言って下さった方、一人部屋に一緒に住まわせて下さった方、入居可能なアパートを探して下さった方、新居に置く家具を実家から運んで下さった方々のおかげです。到着してすぐに多くの人々の温かさに触れることができました。この場を借りて、本当に感謝したいです。ありがとうございました。