Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年2月号 文学部 N.N

  • 授業について(後期)

<Fiction>

この授業では毎週1つの短編小説を読む課題が出され、次の週にグループごとでディスカッションするというものです。グループは4~6人の学生で作られます。毎週順番に、会話をコントロールする人が1人選ばれますが話し始めと、脱線した場合に活躍するのみで、基本的に6人平等な立場で話し合います。ディスカッションというより、個々の感想から話が発展していくような会話で、私にとってかなり興味深い授業でした。

先生の趣味もあるかもしれませんが、基本的にメランコリーな小説が多いです。その為、人間の心の働きや考えの側面などが話のメインテーマになる事が多かったです。

毎週1つの小説を読み込んで、その場で発展していく会話に入っていくのは、正直私にとってかなり重い授業となりました。しかし、私の感想や、小説の理解のしかたを話したときに同意してくれ、また、意見してくれる他生徒が居る事で、刺激になりました。小説の読み方、伏線の感じ方、たくさんの新しい視点を得たように思います。もちろん、ボキャブラリーもこの授業を通してかなり増えたように感じます。

テストは、指定された小説を読んでから質問に答えるものでした。持ち込みは不可です。日本に居た頃は、英文を追っていくだけで必死だったのを、英文で読み理解し、楽しめるところまでもっていくのが本当の英文学科の学生であると感じました。こちらの英語学科の学生の英語力は驚くべきレベルです。しかし彼らも英語は第二言語であって私と同じ立場であるはずなのです。彼らの中に混ざって英語の勉強をすることはかなり刺激になりました。

 

<English as a world language>

講義のみの授業でした。言語学、社会学、民俗学が混ざったような授業でした。この講義は私の留学生活の中で1番興味深い授業でした。内容としては、文化や母国語が彼らの英語に与える影響や、”Standard Englishとは何か、”というのがこの講義全体を通してのテーマでした。1年間の留学生活で1番興味深い授業であったと思います。授業内で、英語の上手さで国に優劣があるという現状を感じる事もありました。それはあってはならない事なのですが現実であり、言語学というよりも世界理解や歴史にフォーカスした授業であったと思います。

テストは筆記でした。質問に対する論述型で、自分の意見を書くタイプでした。

 

◎余暇の過ごし方

週末は、たいてい友達かホストファミリーと過ごしています。友達とお互いの国のお菓子を一緒に作りながら映画の話をしたり旅行の計画を立てたりしています。フィンランド人の友達のお家にお邪魔して、家族のパーティーへ招待される事もあります。留学中だから特別という訳ではなく、日本に居た時に友達と過ごしていたのと同じような週末ですが、それがとても楽しく思います。また、その友達と私のファミリーとナショナルパークに行ったり、フィンランドをもっと知ろうキャンペーンもしています。ファミリーのおうちにお邪魔する時は、一緒に1日中のんびりしていたり、サウナに行ったりハイキングへ行ったりします。私がここに居ないのが変な感じがするよ、おかえり〜と言われる度に、とても安心するし彼らは私の家族だなあと感じます。これから留学へ行く方にはぜひ、現地の家族を持つことをおすすめします。