日本から持ってきたらよかったと思うもの
ヨエンスーは田舎町ですが、スーパーに行けばたいていの生活用品は手に入れることができ、生活に不便を感じることはほとんどありません。ただ、唯一あるとすれば日本食があまり売ってないことです。米や醤油などの調味料は売られているので、たまに友達と巻き寿司を作ることもありますが、寿司ばかりでは飽きます。他の料理も恋しくなります。特に庶民的な物が。簡単には手に入いりません。ひょっとするとヘルシンキの東京館というところに行けば何か手に入るかもしれませんが。私はインスタント味噌汁やカップ麺を日本から送ってもらいました。特に、数か月ぶりに飲む味噌汁はインスタントでも、美味しいと感じました。また、衣類についても書きたいと思います。冬は日中でも氷点下20度以下の日が続くので、ダウンジャケットやブーツは必需品です。こちらで購入するか日本から持ってくるかは、各自の判断で決めればよいと思います。私はこちらで両方とも購入しました。インナーはユニクロのヒートテックのシャツとスパッツを下着と同じくらい持っていけばよいと思います。後はその日の気温に合わせて何枚重ね着をするか決めます。私は暑がりなので、氷点下30度の時もダウンを除き3枚しか着ていませんでした。
現地の学生、友人について
ヨエンスーは学生の街と言われ、多くのフィンランド人学生や様々な国の留学生が生活しています。英語で開講されている留学生向けの講義ではフィンランド人学生に会うことは殆どできません。会うこともありますが、主に留学生と仲良くなります。特に、教育系の授業では。しかし、語学系の授業をとればフィンランドの学生と仲良くなる機会は格段に増えます。そのため、留学前のどの学部に所属するかを決める時、Faculty of Languageを選ぶことをお勧めします。なぜなら、言語学部に所属していても教育系の授業をとることができるからです。その逆はなかなか難しく、龍大で英文学部か国際文化学部に所属している証明書を見せなくてはいけません。もし、それ以外の学部に属しているなら受講することができないので注意してください。そのため上記2つの学部以外の学生はFaculty of Languageを選択することを勧めます、もし興味があるなら。話を戻します。東フィンランド大学には日本語を学んでいる学生もたくさんいます。彼らが私たちのためにイベントを催してくれるので、たくさんフィンランド人の友達を作ることができると思います。彼らは英語だけでなく、日本語も達者です。映画や漫画、特にジブリを知っていると話がはずむ気がします。映画や漫画は日本語を学んでいる学生でなくともしている人が多いように思います。サウナに行った時のことですが、映画の話になると黒沢明、渡辺謙の名前は出てきます。1度だけ宮本茂の名前が出た時は驚きました。また、ルームメートの1人は三島由紀夫の作品や伝記を読んだことがあり、三島の思想について聞かれたことがあります。日本でも話したことがないことをまさかフィンランドで話すとは思いもしませんでした。
イースター
4月4日から11日までイースター休暇がありました。この間大部分の留学生は旅行に行き、フィンランド人は実家に帰りました。私はヨエンスーに残ったので、大晦日以来の静かな空白の時間を過ごしました。しかし今回はルームメイトが実家に帰らなかったため、イースター料理を振舞ってくれました。イースター料理といえばイースターエッグと言うカラフルな卵です。中にはチョコでできたのもあります。ルームメイトはスペイン国籍を持っていますが、ルーマニアからの移民のため、ルーマニア様式でイースターを祝っていました。その中にエッグを使ったゲームがありました。どのようなものかと言いますと、2人がゆで卵の先を持ち相手の卵にぶつけ、相手の卵を割れば勝ちで自分の卵が割れれば負けです。ルームメイトと勝負しましたが私は完敗しました。また、卵をぶつける前に掛け声をします。ルーマニア語だったのではっきりとは覚えてないのですが、確か「キリストは復活した?」という意味の掛け声だったと思います。そしてぶつけられる相手は「はい」と答えます。この後イースターについて調べてみたのですが、この類のゲームはイギリス北部やブルガリアやその他の国でも行われ、またアフガニスタンでも新年を祝う時に行われるそうです。