Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2013年3月号 文学部 M.A

日本から持って来たらよかったと思うもの。

フィンランドではたいていのものが手に入るので、特にこれがなくて不便を感じたというものはありません。ただ、文房具などは日本のもののほうが性能が良く、おしゃれなものも多いので、お気に入りのものがあるのならば持参しておいたほうがいいと思います。あと、季節の変わり目には雨がよく降るので、自転車で通学を考えている人はレインコートを持参しておくといいと思います。

持って来てよかったと思うものについては、登山用の靴です。日本にいるときよりもかなり歩きますし、坂道も多いのでとても重宝しました。冬になって雪が降っても滑りにくいので安全でもあります。フィンランドにある国立自然公園のKoli に行く機会もあったので、そういった場合にもとても重宝しました。できるのならば、靴には防水スプレーをしておいたほうがいいと思います。季節の変わり目には雨が多いですし、雪道を歩いて濡れてもしみ込まないのでいいと思います。

後は、ヒートテックや厚手の靴下などがあればいいと思います。一着で着るような暖かい服は必要ないと思います。室内は十分に暖かいので、ヒートテックを重ねたり、薄手の服を重ねたりして温度調整がしやすい服を多めに用意しておいたほうが実用的かと思います。

いい話のきっかけを作るには日本のお金を少し持っておくといいと思います。千円札の紙質や柄がとても珍しいらしく、見せるととても驚いて喜んでいました。五円玉なども喜ばれます。

 

現地の学生友人について

こちらの大学で受講できる講義は大体が留学生向けになっているので、留学生とは友達になりやすいです。留学生同士が知り合うための機会もたくさん作ってもらえるので、友人の幅が広がります。Joenssu自体が大学を中心として留学生の多い町なので、町を歩いていると良くすれ違い、そこから関係が始まるということもあります。フィンランドの学生と友達になるのは機会があまりないので少し難しいです。ですが、チューター制度などを通して良いフィンランドの学生とめぐり合うことができます。

フィンランド語の講義を取るのでしたら様々な学生と知り合う機会がもっと広がると思います。この講義は短期間の留学生のみならず、大学院に通っているかたや、講師としてこちらに赴任された方、フィンランドの方と結婚したのでフィンランド語が必要になったので受講している方など、様々な背景を持つ方とたくさん知り合えるので面白いし楽しいです。一緒にフィンランド語を学んでいるということで打ち解けやすくなり、相手のお宅にお邪魔することもありました。こういったささやかなきっかけから友人関係は広がっていくのだと思います。

大学院に通っている方は熱心にフィンランド語を学んでいて、話すのもとても上手です。一度、なぜそこまでフィンランド語をうまく使いこなせるのかを聞いてみたことがあるのですが、曰く、フィンランドに住んで職が欲しいからだそうです。そういった話を実際に聞くと、言語を学んでいくのにおいて一番大切なことは何かがわかってきそうな気がします。

 

自由

イースターのことについて書きたいと思います。キリスト教ではクリスマスとイースターが大きな二つの祝い事とされています。イースターはキリストの復活を祝うもので、昔はその週の一週間は断食をしていたそうです。今では断食に備えてその前の週に甘いものやご馳走を食べる習慣だけが残っているそうです。この時期になると店では卵形のチョコレートがたくさん売り出され、誕生の象徴としてひよこや草などの可愛らしい商品が店頭に並び始めます。クリスマスの日と同様に、イースターの日もたいていの店は閉まります。ですが、気候が穏やかになってきたこともあり、親子そろってピクニックに出かけていたり、親戚の方や、友人たちなどの親しい人たちと集まって楽しく過ごしている姿をよく見かけました。

もう一つ、東フィンランド独自の風習として、イースターですべての悪いものが清められた後には魔女が来るというものがあり、魔女の形をした商品も多数売られています。子供たちは木の枝を飾りつけたものを作って各家庭を周り、歌を歌いながらその木の枝と何か価値のあるもの、お金や、たいていの場合はお菓子、と交換して回るという風習もあります。少しだけハロウィンに似ています。大学では行われなかったのですが、小学校ではソファの椅子と椅子の隙間や、窓枠の上などに小さな卵形のチョコレートが隠されていて、見つけた人がご褒美としてそのチョコレートをもらえるイベントが行われます。