【オリエンテーションについて】
オリエンテーションはUEFの中でも大きな講義室で開かれ、五日にかけて、これから始まる大学生活、あるいはフィンランドの生活についてそれぞれの担当者からレクチャーしていただきました。
まず大学生活については、履修登録の仕方、あるいは医学の図書館、保健施設の利用方法、また大学内における学生団体の紹介などが主な内容でした。生活面においては、多くの交換留学生が利用しているStudent Housingから寮についての諸連絡が行われたり、現地の警察官から簡単な交通ルールを教えていただきました。日照時間が非常に短くなるフィンランド特有の、気分が落ち込んだ時の対象法なども教わりました。さらに、フィンランドの歴史や社会について簡単な講義を受けましたが、時折ユーモアが含まれていたため分かりやすく、聞き入りました。最終的にはそれぞれの学部でのミーティングが行われ、Webの履修登録の方法の再確認や、推奨する講義内容についての説明を受けました。
オリエンテーションの半ばにはウェルカムパーティーと称し、ヨエンスーの街を回りながら、学生たちが工夫を凝らした交換留学生が楽しむことのできるちょっとしたレクリエーションに参加しました。ポイントの合間に通る街並みや自然に感銘を受け、よりフィンランドやヨエンスーについての魅力を教えてもらった気がします。これから始まる留学生活について、期待やほんの少しの緊張が増した五日間でした。
【福祉国家としてのフィンランド】
フィンランドといえば国家、経済、治安など、それぞれ12の指標について点数で評価すると高得点失敗国家ランキング(resorce:The Fund For Peace)最下層に位置し、福祉国家として常に安定している印象を抱いていました。それは労働においても同様で、女性の労働界進出において先人を切っている国である、という認識でした。。日本では労働と生活保護に関する非営利団体で少し活動していたため、労働についても興味を持っていた自分はジェンダー格差についても評価が極めて高いフィンランドで女性がどのように働いているのか気になりました。街の女性労働者の数を観察してみるも正直日本との違いはあまり分かりませんでしたが、実際に話を聞いてみたところ、男女平等についての法制度面でも完成していると言われていたフィンランドでも、未だに男女で給料の差異が出ている、と眉をひそめていました。
北欧は世界的に評価が高い国ですけれども、実際現地で暮らしている人々の幸福度、あるいは満足度、愛国心はどのようなものなのか。漠然と国として綺麗だと勝手にイメージしていますが、フィンランドで暮らす人々の声を聞いてみたいと現地に来て改めて思いました。言語能力が本当に未熟で歯がゆい思いをしていますが、この疑問への足掛かりを少しずつでも掴んでいきたいです。