Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2018年12月号 国際学部 T.Y

《治安・危機を感じたこと、トラブルについて》


以前もヨエンスーの治安については話しましたが(10月号T.Y)、この2ヶ月の間に新たに人種差別を受けたのでそれについて述べていきたいと思います。

以前も述べましたが、ヨエンスーは昼はとても安全ですが、夜は雰囲気が変わります。フィンランドには人とのコミュニケーションが苦手な人が多くいます。しかし、そういう人達は基本的にお酒を飲むと人が変わります。人によってはフレンドリーになって、話しやすくなる人もいるのですが、いきなり知らない人(特に外国人)に話しかけ失礼な言動をする人がバーやナイトクラブによくいます。そのようなことはよくあるので私はもはや気にならなくなっています。

しかし、今月初めて人種差別的暴力(racist attack)を受けました。

私が夜4時に友達2人と自転車で帰っていた時に、歩いていた1人のフィンランド人が私たちをいきなり追いかけて、「You’re not Finnish.」と叫びながら、僕の友達の首を絞め始めました。その場はその男の友達が止めて、事態は落ち着いたのですが、私たちはあまりにも怖くて警察を呼ばずにその場を去ってしまいました(これに関しては今でも後悔しています)。その後、警察に被害届けを出したのはもちろんですが、その男が東フィンランド大学の人だけが持ってるズボンを着ていたことから、東フィンランド大学の1番偉い人に直接メールして、何が起きたかを話し、それについて職員会議で話してもらいました。やれるだけのことをしましたが、もちろん犯人は捕まっていません。

この事件から学んだことは、何か起こった時はすぐに警察を呼ぶことが大切だと分かりました。実際フィンランドの警察はいい意味でとても厳しいです。日本ではちょっとした暴力では示談で済まそうとする警察官も多いですが、ヨエンスーの警察は特に人種差別に厳しく、とりあえず逮捕する警察官が多い傾向にあります。もちろんこれはめんどくさいことですが、現行犯で捕まえないと手続きなどで3倍以上めんどくさいことになります。

しかし何度も言いますが、これはヨエンスーでも普通のことではないです。私は毎週のように友達と夜に出かけていたのでこのような経験を多くしていますが、他の夜に出歩かない日本人の留学生に聞いたところ、そのような経験は全くないと言っていたので、夜にバーやクラブに頻繁に出かけない人はあまりこれについては気にしなくてもいいと思います。

ただどこの国に行こうとも、常に何かが起こるかもしれないと考えることはとても大切だと思います。

 

《ラップランド(サンタクロース村)への旅行》

前半では少し深刻な話をしたのでここでは楽しかったラップランドへの旅行について書いていきます。私はラップランドへESNというヨーロッパの学生のための組織を通して行きました。このツアーは4泊5日で移動のバス、ガイド、サンタクロース村と動物園の観光を含め基本料金は350€(約44000円)ですが、色々と追加でアクティビティを取らないと暇なので、私は追加で犬ぞりとスノーモービルのアクティビティを追加で取り、最終的に500€払いました。見ての通りお値段はかなり張りましたが、結果的にとてもいい経験になりました。

このツアーで比較的自由な時間が多いので、暇なときは毎日のように友達とそりを使って遊んだり、レンタルしてクロスカントリースキーを楽しんだりしていました。楽しかったのはそれらのアクティビティだけではなく、6人で一つのコテージに泊まったのもいい思い出です。このツアーでは同じ東フィンランド大学の留学生と6人で一つのコテージを共有します。私たちのコテージではお互いに話したことがない人たちが多かったのですが、すぐに仲良くなり、毎日のように交代ばんこで自分の国の料理をみんなのために作りました。ちなみに私は炒飯の元の粉を持ってきていたので、それを使って焼飯を作りました。

この旅行を通して多くの友達ができ、とても貴重な経験ができました。

皆で一緒に料理を作って食べてる様子