<この留学を振り返って>
考え続け、悩み続けた9ヶ月間だったなと感じます。これは決してネガティブな感想ではありません。日本で生活をしていた頃は、大切なことになると母に頼ってきました。その結果自分のことなのに、自分自身で物事を進めることをあまりしてきませんでした。しかし留学という親と距離をとって己の力で生活していかなければならないという環境に身を置くことになって、やっと自分を自分として認識するようになりました。自分で自分に責任を課し、自分の行動ひとつひとつに注意を払うようになりました。だからこそ悩み、考える時間が増えましたが、そのおかげで漸く己を主体的に見ることができるようになりました。この留学は私にとって、正直楽しいことよりも苦しいことのほうが多かったです。でもその分、自分の中に得たものは確かにあって、その得たものの価値は何物にも変えがたいと改めて感じます。
〈帰国後どう留学経験を活かす予定か〉
この留学経験は、就職といった目先のものだけではなく、私のこの先の人生にとっても、いくらか影響を持っていると感じます。この留学を通して、忍耐力、その課題にプレッシャーがあったとしても絶対に投げ出さずに這いつくばってでもやり遂げる力、そしてその気力、なにかトラブルが起こったとしても一呼吸おいてどうにか解決しようと動く力、そのようなものを無意識にでも経験し、得てきました。これらはきっとこれからの人生で意味を持ってくると思うのです。私は、留学先で学んだことや英語を使ってお仕事をするという将来像は、今のところ思い描いていません。私はこの留学という経験を、直接的に将来に結び付ける必要はないと思うからです。でも留学から得た考え方や力は、必ずこれから先、活かしてやろうと思います。
最後に留学するにあたって、私を常に支えてくれた家族、友人、龍谷大学職員の方々、本当にありがとうございました。