Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハートフォードシャー大学
2024年5月号 国際学部 N.M

この留学を振り返って

 気が付けばもう帰国の時期になりました。時の短さに驚かされます。イギリスでの9カ月は私にとって非常に有意義な経験となりました。ハートフォードシャー大学は留学生の割合が4割を超えることから、様々なバックグラウンドを持った方々とお話しする機会を持つことができました。その中で特に面白いなと感じたのは、生活リズムの違いです。私たち日本人の感覚的には12時から13時に昼食を取り、19時ぐらいが夕食の時間が多いと思います。(人によりますが。)それに比べて、スペイン出身の方は14時から15時が昼食の時間で、21時が夕食、その夕食の前に友人や家族とお酒を飲みながらお話をする時間があるそうです。また、フィエスタ(お祭り)があるときには、深夜1時、2時ぐらいまで遊ぶことがよくあるそうです。面白いですよね。ちなみに私が日本の典型的な食事の時間をそのスペイン出身の方に伝えると、とても驚いていました。

 また日本の漫画やアニメの影響力は非常に大きいです。書店へ行くと見覚えのある作品が多く並んでおり、私が日本から来たと言うと、店員さんも漫画への愛を私に伝えてくれました。日本から離れた地で私たちの文化が発達しているのを見ると、それが誇らしく感じました。一歩外に出てみると、日本という国を違う角度から見ることができるので、その経験をぜひ味わってみてください。私たちが思う「普通」は見方を変えれば強みです。その強みに気づくことができたこの留学には、非常に価値があったと感じています。

 

留学経験をどのように活かすか

 留学生活ではイギリスのみならず、他国の文化にもまた触れる機会がありました。そこで私が感じたことは、世界にはまだまだ見たことのない文化があるということです。なので、今後もグローバルな環境に身を置き、探求心を持って勉強し続けたいと考えています。文化によって大事にしているものは異なり、私が大事だと考えていることも場所を変えれば気にも留めないことへと変わります。物で例えると、空港で買う水よりもスーパーマーケットで買う方が断然安いですよね。場所によって価値は変わります。なので、様々な文化を知り、自分の価値が高いところに身を置くことも大事かと思います。慣れない文化や環境に身を置くことは時にはストレスに感じることもありますが、それは必ず視野を広げ、人として成長する要素になるはずだと信じています。

 また、帰国後も英語学習を続けていきたいと考えています。イギリスで生活をしていると聞こえてくるのはブリティッシュアクセントだけでなく、インド、フランス、スペインなど様々なアクセントがありました。聞く側の努力として、できる限り多くのアクセントに触れ、聞き取れる許容範囲を増やしていくことが大事だと思います。また話す側の努力として、自身のアクセントを日々減らしながらネイティブが話すようなアクセントに近づけていくことが相手を思いやることにも繋がると考えます。英語学習に終わりはないと思いますが、一英語学習者として勉強に励もうと思います。