こんにちは。イギリスでは、だんだんと暖かい日が増えて春を感じられることが多くなってきました。学校のほうは、一足先に次の学期が始まっており、秋学期の成績が返ってきています。そんな今月は、試験や成績評価のことと、身の回りの英語のことを紹介したいと思います。
試験、成績評価
秋学期はおおまかに、試験がある科目といくつか課題を提出する科目がありました。日本の大学と同じように、12~14週の授業期間の後、1週間ほどのテスト週間があります。課題は最後の授業で提出することがほとんどでした。テストは、筆記で、選択肢から選ぶものもあれば、少し長めの文章で答えるものもありました。難易度は、授業で教わった内容を理解して、覚えていれば難しくはないくらいで、習ったことを応用して答えるような難しいものはありませんでした。覚えていない単語は答えられないけど、ある程度理解しておけば部分点はもらえるといった具合です。一学期間のほとんどの科目の流れは、成績評価の方法が試験、課題に関わらず、最初の7、8週は授業ベース、残りの数週は試験や課題の完成に向けての演習形式で進んでいくというものでした。前半の授業パートが終わる頃には復習しておいて、わからないところや課題のために知りたいことを、試験前、締め切り前の演習のときに聞いて明らかにしていく流れでした。1クラスの人数がそこまで多くないので、各々の進み具合に合わせて試験や課題の提出に向かっていくという雰囲気がクラス全体にあったと思います。
身の回りの英語
イギリスでの生活も残り数ヶ月になってきた今、やっと身の回りの英語のことがわかりそうになってきたので、一度、書いてみたいと思います。みんながそれぞれのルーツを持っていて、それが伝わってくる英語を話しています。日本にいた時や、着いてすぐの頃は、このことを理解できていなかったので、なんとなくイギリス英語と言われているものを勉強すれば、周りの人たちの英語を聞き取れるようになると思っていました。生活に慣れてくると、一人ひとり話している英語に違いがあることがわかってきました。私の身の回りでは、先生にはRPと呼ばれるアクセントで話す人が多かったり、生徒はコックニーアクセントの人が多かったりします。他にも、さまざまなアクセントを話す人がいます。そのため、ビザ取得のためのIELTSで使われているアクセントだけではなく、いろいろなアクセント、特に自分が関わることの多い人たちが話すものを聞き慣れていくことも、イギリスでの生活を充実させるためには大事なのだと思います。
そして、アクセントはルーツだけが関係しているわけではないのだと気付きました。話している場に合わせて、使い分けられることもあります。休み時間の少人数の場ではコックニーを話す先生は、授業中はRPを話します。日本語の、カジュアルな場ではタメ口で話し人前では丁寧語で話して、聞き手との距離感をコントロールする、あの感覚に似ていると思います。上流階級の人がRPを話していて、下町の人はコックニーを話しているといった単純なものではないみたいです。ただ、メッセージを伝えるための記号としての言葉ではなくて、いろんな意味や意図もひっつけて言葉は話されているのだと実感しました。