Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カトヴィツェ経済大学
2022年10月号 国際学部 J.M

オリエンテーションについて

オリエンテーションは、多くの学生が各国から参加していました。特に自身が鮮明に記憶しているのが、ほぼ毎日クラブでパーティーが行われていたことです。例えば、日本では生徒だけでナイトクラブに行き、仲を深めることはあります。しかし、大学自体がナイトクラブを貸し切ってイベントを開いたり、交換留学生を歓迎するようなことは聞いたことがありません。しかし、ここでは年齢や性別または国籍を超えて楽しめる音楽やダンスでお互いの仲を深めると考えられているようです。もちろん、それだけなく街のシンボルである建物やプラネタリウムに行くイベントもありましたが、あまりその時間で友達との距離を詰めることができたとは思えません。また、大学の近くの寮でグローバルヴィレッジと言われる食事会が開催されており各国の伝統的な料理や文化を知るいい機会になりました。そこで多くの友達を作り、母国の料理と国民性などの様々な事について意見を交換しました。同時に、日本が世界からどのように見られているのかを肌で感じる瞬間になりました。意見の多くはアニメや漫画が圧倒的に多く、基本的にはポジティブな意見だったのですが、少し真剣に話し始めると女性の権利に関するマイナスなイメージ(特に政治に関する)や少子高齢化の影響が今後も大きくなって行く事を危惧する意見も多くありました。これらの事から日本が置かれている状況を客観的に観察または理解し、今後の人生を考える為のいい機会になりました。

日常生活の言語について

ここでは日本人はもちろんアジア人がほとんどいません。町を歩いているとすれ違う人の大半が驚く様に自身の顔を見ます。それほどアジア人がいません。なので、必然的にポーランド語や英語を学習する必要があります。大学内では基本的に英語は通じるのですが、大学を出て少し街に出ると英語を話せない人たちがたくさんいます。特にローカルなスーパーや個人経営の飲食店では顕著です。なので、挨拶程度はポーランド語を理解して使えるようにする方が良いかと思います。ここで生活をしている人達も初めから外見で自身の事をポーランド語が話せないと基本的に判断するので、その中で一言二言ポーランド語で気持ちを伝えられるようになるととてもフレンドリーに振る舞ってくれたり、接客が良くなったりします。自身が受けている授業の中でもほとんどの説明は英語ですが、少し込み入った内容になるとポーランド人の生徒に向けたポーランド語での付属の説明があったりします。また英語に関しても母語や性別によってここまでの違いがあるのかと感じました。発音は特に顕著にこの影響が出ており、同じ言語を話しているはずなのに聞き取りやすい英語と全く意味が理解できないものがあります。特に自身が苦手としているのは男性の英語や母語がヒンディー語の友達の英語が全く理解できずとても苦戦しました。また同時に自身の発言への対応やリアクションで一般的な発音とのギャップを感じています。また同時にポーランド語の発音も覚えないといけないので難易度はかなり高いですが、四苦八苦しながら食らいついています。