グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キエフ大学
2012年10月号 文学部 Y.H

・この1年を振り返って

キエフに来てから8ヶ月ほどが経ちました。当初はこの国の大雑把な部分に振り回されて戸惑う事が多かったように思います。生活する内にいい加減さにも慣れ、柔軟に対応する姿勢が身に付きました。キエフでの生活では、そういった自分自身の変化を多く感じました。この留学を通して自分が最も変わった点といえば、日本にいた頃より活動的になった事だと思います。元々、私は出不精の気があったのですが、キエフに来てからは積極的に外出するように心がけました。例えば人からの誘いや、催し物にはできるだけ足を向けるように努めました。以前と比べ、外出の機会が増えたのではないかと感じます。あまり活発とは言えない性格だった私ですが、留学中は外に出て色々な体験をしなければと考え、それを実践できたのだと思います。夏休みの予定についても、渡航前は「できればどこかへ旅行に行きたいけど、私のことだからずっと寮にいるかもしれない」と心配していました。しかし実際は、ウクライナ国内外でいくつかの旅行をしました。それらはすべて、「今しかできない経験だ」と考えることにした結果だと思います。

 

・帰国後の予定

具体的に、ロシア語に関係する職に就こう等とは今は考えていません。ただ、帰国後もロシア語の勉強は続けるつもりです。この8ヶ月でロシア語の能力は伸びたと思いますが、まだまだ理想としているレベルには達していません。キエフで知り合った友人とこれからも交流を続け、ロシア語への関心を保つよう心掛けながら学習に励みたいと思います。

 

・最後に

龍大からロシア語圏への留学は、他の言語圏とは違う不安要素も多いのではないかと思います。龍大でのロシア語の授業は2回生からしか取れず、それも週に1回で、人から教わる時間が圧倒的に少ないです。また、ウクライナに関しては、ロシア語が通じるとはいえ公用語はあくまでウクライナ語であり、留学がロシア語の学習にどこまで役立つか、という不安もあるかと思います。そもそも日本ではウクライナについて知る機会も少なく、旅行本すらあまり見かけません。「東欧の貧しい国」というイメージしか持たない人もいるかもしれません。日本で、友人に留学の話をして心配されたのを覚えています。確かにEU諸国等と比べれば、あまり豊かな国とは言えないでしょう。しかし普段の生活の水準は、日本とそれほど差はなかったと思います。ロシア語もキエフでは一般的に話されていますし、他の地方でもよほど田舎の方へ行かなければ通じないという事はないようです。私がこの国について感じていた不安は、実際に暮らしてみれば杞憂と言える程度のものでした。もし今、留学に興味を持ちつつも不安を感じている人がいたら、その事を知ってほしいのです。

私には、ウクライナへの留学が決まってからも、「本当にこれでよかったのだろうか」と思う事が多くありました。あと1年ほど勉強してからでもよかったのではないか、ウクライナではなくロシアの方が勉強には適していたのではないか、実家暮らしだった私に異国で一人暮らしができるのだろうか……。しかしキエフに来てからは後悔した事はありません。この国について、その空気や文化に直に触れて知る事ができたのは本当に素晴らしい事だと思います。私は、より多くの日本人にウクライナについて知ってもらいたいと思っています。留学を考えながらも迷っている人は、ぜひ挑戦してみてください。