Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キエフ大学
2012年2月号 文学部 Y.H

・オリエンテーションについて

授業が行われている校舎とは別の校舎に留学関係を扱う事務所のような部屋があり、そこで手続きを行いました。私たちの場合はあまりスムーズには進まず、すべての手続きが完了するまで三週間ほどかかりました。連日呼び出され、その都度、必要な書類を提出していました。証明写真、保険料の700グリヴナ、パスポートなどです。

証明写真はメトロ(地下鉄)の付近などに設置してあるものですぐに撮れます。料金は20グリヴナです。写真はパスポートの代わりとなるドキュメントや学生証にも使われます。保険料ですが、渡航前に保険に加入していても、それとは別に必ず払わなければなりません。一番厄介なのはパスポートでした。パスポートは10日間預けます。ウクライナでは、外国人は外出の際にパスポートを携帯しなければなりません。そのため、パスポートの代わりとなるドキュメントを頂くのですが、それを渡されたのは提出後2日目のことでした。私は日本でパスポートのコピーをとっていたのでそれを持ち歩いていましたが、やはり不安でした。しかし10日後にはパスポートも戻り、手続きは無事に完了しました。

授業は初日から参加することができました。授業開始から一ヶ月近く経つ今でも授業が行われる日時や教室はしょっちゅう変わるので、先生に聞いたり、授業関係を管理する教室まで聞きに行って確認しています。

 


・環境について(大学施設/サービス、住居、街並みについて)

大学施設ですが、私たちが授業を受ける校舎は4階まであり、地下にも教室があります。入り組んだ場所もあり、別の教室を通過しなければ入れない教室もあります。そのため、授業中でも教室の真ん中を人が通ったりします。設備ですが、私たちが授業を受ける教室では、机と椅子と黒板のみ、という簡素な教室が多いように感じます。黒板すらない教室もあります。他に食堂やカフェ、ATMもあります。トイレは学校の広さの割に、あまり数はありません。

住居はキエフ大学の寮です。はじめは龍大からのもう一人の留学生と相部屋でしたが、その後一人部屋に移りました。学校側に相談してから三週間ほどかかりました。部屋にはベッドと机、クローゼット、箪笥、本棚、鏡台に、テレビ(私の部屋のものは映りません)、冷蔵庫、トイレ、シャワー室があります。シャワー室は70cm四方ほどのもので、浴槽はありません。キッチンは共用のものがあります。洗濯は、私は基本的に手洗いをしていますが、洗濯機はあるので頼めば使わせてもらえるそうです。また、10日ぐらいに一度、掃除の人が来ます。シーツやバスタオルなどはその時に交換してもらえます。

寮にインターネットの設備はなく、私たちは日本から持ってきたノートパソコンに現地で買ったモデムを繋いで使っています。モデムの種類によって料金制度は変わりますが、私たちの使用しているものは1日7グリヴナで通信できるというものです。

 

 

・キエフの気候について(自由テーマ)

私がキエフに到着したのは2月の頭です。その前の週がこの冬一番の寒さだったそうです。一番寒い時期に来たね、とよく言われました。手袋と帽子は必需品です。帽子をかぶらずに外へ出ようとすると、寮の受付の人に随分と注意されました。帽子がないととにかく心配されます。寒さを防ぐ役割ももちろんありますが、屋根に積もった雪や氷柱が落ちてくる危険もあるため、頭を守るためにも帽子をかぶっていた方がいいのだと教えてもらいました。

一ヶ月近くが経ち、まだ時折雪が降るものの、来た当初と比べて随分と暖かくなりました。積もっていた雪も徐々に融け出し、ようやく地面の色が見えるようになりました。そのため、そこらじゅうが水浸しです。雨が降った後のように大きな水溜りができているところもあります。水が撥ねるので、雪がなくなってもしばらくはブーツを履いた方がいいようです。また、屋根の雪も融け出して、建物の入り口では上から水が滴っていることもよくあるのでそれも注意しなければなりません。

近頃は道がとても滑りやすくなっていて危険です。雪が中途半端に融けて地面が部分的に凍結していたりするので、油断すると足を滑らせてしまいます。同じ寮の住人が寮の近くで滑って転倒し、骨折してしまったという話も聞きます。慣れた道であっても気をつける必要があるようです。