Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キエフ大学
2012年3月号 文学部 Y.T

授業紹介①(受講している科目について) 

私は現在初心者向けのロシア語の科目を受講しており、今のところ授業は平日の週5日の午後から2、3コマ(1コマは80分で、休憩時間が10分)あります。本当は金曜日を除く週4日なのですが、EURO2012ポーランド・ウクライナ大会の影響で今年は夏休みが長く、その穴埋めの為多くなっているそうです。 

ロシア語の授業ですが、同じロシア語の授業でも曜日ごとに担当の先生が異なるので、担当の先生方によってテキストや授業の内容、進み具合も随分異なります。月・火曜日の先生方は余談?も交えつつ主にテキストに沿って授業をされます。なので、どちらかと言うと「読み・書き」が中心の授業であると思います。水・木・金曜日の授業を担当される先生方は2人いらっしゃる(1コマ目と2コマ目で先生が異なる、月・火は1人の先生が全コマ授業を行う)のですが、テキストやプリントを用いつつも、双方とも主に「喋り」を中心とした授業であると思います。先生から直接提示された質問、またはプリント・テキストの問いに対して回答する、或いは自分の考えを述べるといった内容が多い気がします。

そして月・火の先生方は主に英語で授業を進められますが、水・木・金の先生方は主に、というよりはほとんどロシア語で授業を進められます。喋り中心の授業の為、毎回凄く大変ですが、非常に充実した授業であると思います。勿論他の授業もとても楽しく、充実した授業を受けています。 

カルチャーショックについて

ウクライナに来てまだ約2か月ではありますが、日々の生活の中でも学業に関することでも多くのカルチャーショックを受けました。今回は特に日々の生活で受けたものについて紹介していきたいと思います。

まずウクライナの水道水は硬水で、石鹸やシャンプーもなかなか泡立ちません。また水道水の直接飲料が不可であり、いちいち水を買わなければならないというのは、日本ではほとんど水を買ったことがなかった私にとっては少なからずショックでした。また、使用後のトイレットペーパーは流さずに近くのゴミ箱に捨てる、というのも抵抗があります。これらは全て、日本の生活では全く経験しなかったことです。

外に出ると、歩行者が歩道を歩いているにも関わらず車が突っ込んでくることが多くありますし、走っている車の多くはボロボロで、また泥等でかなり汚れています。 そして個人的に最も衝撃を受けたのは店、特にスーパーマーケットです。野菜・果物類はほとんどKg単位で値段がつけられており、日本と比較すると値段は非常に安価です。山のように積み上げられた中から自分で好きなものを選んで買うことが出来ますが、例えばじゃがいもだと芽が出ているものや傷んでいるものも多くあり、自己責任に依るところが強いと思います。また、基本的に店員さんは日本と比較すると非常に無愛想な印象を受けます。声をかければ対応してくれますし、レジではお客さんと世間話をしていたりするので、一概にそうであるとは言えませんが・・・。

自由テーマ

キエフの生活費事情:キエフに留学する前、キエフ大学から本学に交換留学生として来ている学生さんに、生活費について尋ねたことがあります。その時、その学生さんは「私が1000フリヴニァ(約1万円)で足りているから、2000フリヴニァ(約2万円)あれば十分です」と話していたのを覚えています(寮費は免除)。 そして実際にキエフで生活してみて、確かに一月2000フリヴニァあれば十分な生活を送れると実感しています。ただ初期費用(携帯電話の本体、ネットのモデム、教科書、ポットや調理器具等を含む生活用品代等)が別途必要です。 私の生活費の内訳をすると、ネット代が約200フリヴニァ(私が使用しているモデムは一日7フリヴニァです)、携帯電話の代金が約50フリヴニァ、交通費が約100フリヴニァで、食費が約1000フリヴニァほどです。私は外で食事をすることが多いので、食費に充てる金額が多くなっています。残りのお金はオペラなどのチケット代や雑費、交際費として使用しています。しかし、食品や生活用品が比較的安価なのに対し、靴や服、化粧品、装飾品、家電製品、外食等は少々割高で、きちんと管理をしなければすぐにお金を使い過ぎてしまいます。特に食費に関して言うと、自炊をするとかなり生活費を抑えることが出来ると思います。