Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2011年5月号 国際文化学部 E.A

●この1年を振り返って●

 去年の9月からスウェーデンに来てもう8ヶ月が経ちました。1年間の留学と言っても実際は10ヶ月しかないのでこちらの生活ものこすところあと1ヶ月半となりました。日本がとても恋しいし早く帰りたいという気持ちももちろんあるのですが、慣れてきたこちらの生活や友達と離れ離れになってしまうと思うととても悲しいし複雑な気持ちです。

 スウェーデンでの生活を通して学んだことや新しく始めたことがたくさんあります。まず、多くの留学経験のある学生が言うように、自分の国に関しての知識のなさを実感しました。現地の学生だけでなく、他の国から来た留学生達もみんな自分の国のことについてよくわかっていて、それぞれの文化や政治などについて話すことがよくありました。異文化を間近に感じることができて、視野がとても広がり、留学前の自分の価値観や考え方が変わった気がします。

 また、日本にいた頃よりフリータイムが増えたので前々からやりたいと思っていたダンスとギターを始めることができました。どちらもまだまだ初心者なので練習が必要なのですが、これらを通してたくさんの友達ができたし、趣味も増えたので始めて良かったと思っています。もちろん日本へ帰ってからも続けるつもりです。

 

●帰国後の予定●

 帰ったら始めたいと思っているのが語学の勉強です。英語はもちろんなのですが、第二外国語で学んでいたフランス語をもう一度一から学びたいのと、韓国語もはじめたいと思っています。また、こちらの大学で学んだスウェーデン語も続けようと考えています。たくさんの言語を学べばそれだけ自分の視野も広がり、よりたくさんの人々とコミュニケーションをとることができるので、言語を学ぶのは大切なことだと思います。でも、これらの言語すべてを同時に勉強するのは大変なので1つずつ頑張ろうと思います。

帰ったら大学生活も残りあと半年なので、1日1日を大切に過ごしたいと思っています。

 

●募金活動●

 この留学期間中に日本で東日本大震災が起こりました。私はこの震災が起きてしばらくほぼ毎日パソコンでニュースを見ていました。スウェーデンにいたので最初は全く実感がなく、どれほど大きな地震だったのか想像がつきませんでした。しかし、日に日に増す犠牲者の数と毎日流れる地震速報からことの重大さがわかりました。ここスウェーデンでもニュースや新聞でも日本の状況が載せられ、たくさんの友達や先生から「日本にいるあなたの家族や友達は大丈夫?」と心配の声を掛けられました。幸い現在リネウス大学に留学中の日本人学生の家族や友人はみんな無事だったのですが、それでもたくさんの人々が犠牲になっているのを知り、私達はなにかできることはないかと話し合いました。

 考えた結果、いちばん効率の良い募金活動をしようということになりました。赤十字から募金箱を貰い、街や学校いろいろなところに置きました。キャンパス内ではBBQやお寿司パーティーを開き、他の学生達から参加費を募金としてもらったり、クッキーやケーキを作って売ったりしてみんなで募金を集めました。

 この活動を通して感じたのは人々の優しさです。リネウス大学の先生方や学生達、街の人々みんなとても親切で心から日本のことを心配してくれました。友達から「なにかできることあったら言って」などと声を掛けてもらったときはとても嬉しかったです。ベクショーで集まった募金が少しでも日本の人々の助けになることを願います。