Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年4月号 経済学部 K.S

~この一年を振り返って~

私の留学生活も残り1か月となり思い返してみると本当にあっという間でした。私はこの一年間で様々なことを経験していろいろな面で成長したと思います。現在の自分と渡航前に思い描いていた自分の姿とは程遠くギャップはあり、実際に目に見えた成長はないかもしれませんが日々の授業や生活での人との出会いを通して価値観やものの考え方は確実に変わり世界が広がりました。この留学で難しかったのはモチベーションを保つことでした。冬場は特に日照時間が少なく毎日どんよりした天気が続き気が滅入ってしまったり、スウェーデンののんびりした空気に流されることが多々ありましたが、帰国時の自分の姿を想像し周りの留学生や日本で就活を頑張っている友達を見て、モチベーションを上げ、かつ、一日一日の大切さを考えさせられるいい機会でした。私はこの留学で日本人としてのアイデンティティを強く意識する機会が多く、母国日本に関する知識不足を痛感する一方、日本がどれだけユニークな歴史・文化を持っているかを学びあるいは再認識し、日本人であることに誇りを持ち、日本がより一層好きになりました。

 

~留学後の予定~

この留学では他の留学生と比べ世界事情に関する無知、一般教養の不足や自分への未熟さを痛感してこのまま社会人になっては大変だということに気づけたので、目の前にある課題・関心ごとをしっかり知識として身につけて、その知識を今後社会人になる前に活用・応用できるように訓練していきたいと思っています。留学中と比べて英語に触れる機会が減ると思うので留学生などとの交流を積極的に行い英語に触れられる環境に身を置いていきたいです。また、就活活動に向けてTOEICの勉強し、就職活動でも評価されるような点数を取れるように頑張りたいと思います。また、インターンシップも帰国後にしたいと思っています。

 

~今後スウェーデンに留学したい人へ~

スウェーデンでは授業回数は比較的少なく個人の学習時間に重点を置くので、自分で計画を立ててコツコツ勉強する人に向いていると思います。スウェーデンでは教授や講師のことをファーストネームで呼ぶほど教師と生徒の立場が対等であって少人数制のクラスでもあるので、先生との距離がとても近く質問などしやすい環境にあると思います。もし留学の第一の目的が語学力(英語)の向上であるのであれば正直スウェーデンはお勧めできません。授業はもちろん英語で開講されますし、スウェーデン人や留学生たちはホントに流暢に英語を話しますが、やはり第一言語は英語ではないので常に英語が飛び交っている環境ではないので、英語をしっかり学びたいという人は英語圏の大学を選ぶ方がいいと思います。また、一定の英語のレベルを超えた人ばかりで、基礎レベルの英語では授業についていくのに苦労すると思うので渡航するまでに英語をできる限り伸ばしておいた方がいいと思います。

スウェーデンは北欧ということもあって日本と天候がずいぶん異なると思います。特に冬は晴れ間が少なくて日照時間が非常に短く太陽は16時前には完全に沈み、最高気温が常に氷点下で湖が凍るぐらい寒いです。また対照的に、春から夏にかけて日照時間がぐっと長くなり22時でも明るくて体感では17時ぐらいではないかと思える不思議な感覚を味わえます。晴天の多い日本とは違い慣れるのに苦労するかもしれませんが、良くも悪くも日本にいては決して体験することのない天気を存分に楽しんでほしいです。