Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2015年12月号 文学部 T.C

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

特に今まで治安が悪いと感じたことはなく、スリやそのほかの犯罪に出くわしたことはありません。ただ、ほかの大学からきている日本人の留学生が、夏の終わり、日本からコペンハーゲン、そしてそこからベクショーまで電車に乗っている間に車内で荷物を置き引きされたと聞いています。スウェーデン到着日なので荷物が多く、その日本人はシートの上の荷物置きに貴重品を詰めた小さめのバックパックをおいていたらしく、気が付くとなくなっていたそうです。到着日は特に荷物が分散しがちなので、必ず目の届く範囲、あるいは手の届く範囲に置いておいたほうがいいでしょう。特に貴重品を入れた鞄は腕に抱くか、足に挟んだ状態で持っておきましょう。電車の中での置き引きは比較的治安のいいスウェーデンを含め、ヨーロッパ全土で起こりうるので、電車移動の際は注意してください。基本的にベクショーはとても安全な街です。夜に一人で歩いていても危険を感じることはまずありません。私の場合、街のパブで飲みすぎて休憩をしようと一人で外へ出て道のベンチに座っていたのですが、よほど気分が悪そうに見えたのか、道を通り過ぎる人が代わる代わる何人も近づいてきて「大丈夫か?水がほしいか?」などと聞いてきてくれて、もちろんすべて丁寧に断りましたが、一人のスウェーデン人などは声をかけて、行ったと思ったら水を買ってきてわざわざ戻ってきてくれたりもしました。嬉しかったのですが、その水が私の苦手な炭酸水だったので、気付かずに一口飲んで気分がさらに悪化してしまったのが残念でした。ちなみに、こちらでは炭酸水がとても人気で、スウェーデンでは家に炭酸水を作る機械を持っている人がたくさんいます。

②冬季のベクショーについてについて

十二月も後半になると雪がちらついてきます。十二月中は気温の高低差が激しく、私も軽い風邪を何度か引きました。雪が降り続くと、いつも通っていた道がなくなったように見え、湖は一面凍り、景色が一変します。寮の裏ではサッカーグランドだったところが水を撒いて凍らしたのか、いつの間にかアイスホッケーリンクになっており、子供から若者までアイスホッケーを楽しんでいます。スケートに自信のある方はぜひ地元の子供たちとスケートをしてみてください。きっといい思い出になります。冬になると変わることがもう一つあります、それは街の人々です。これは感覚的なところもあるのですが、街の人々が少しだけ、荒々しく振舞っていいるように見えることがあります。それに関して体験したことで、テーマ①とも関連していますが、半期で留学を終える友人とお別れ会をかねて夜にバーへ行った時、酔った勢いとはいえ、その一晩のうちに軽いもめごとが留学生とスウェーデン人の間で複数回あったことがあります。私は見ていませんが、友人の一人がスウェーデン人から雪玉を突然投げつけられ、近づいてきたかと思うといきなり殴られたそうです。にわかには信じられませんが、その後喧嘩になり、割と大変な騒ぎになったそうです。スウェーデン人の友人などはその話になると移民が急増している問題と関連付けて話しますが、スウェーデンなど北欧に来るうえで、移民の問題、それに関する問題などは少し頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

12/30  寮の外をみると

サッカーグラウンドがアイスホッケーリンクに