オリエンテーションについて
まず、スウェーデンのベクショーに着いてからオリエンテーション期間までについて紹介したいと思います。私は8月28日に日本を出発し、飛行機と電車を使って8月29日正午頃にベクショー駅に到着しました。駅にはVISという学生団体が車で迎えに来てくれました。学生が駅まで迎えに来てくれる日程と時間は限られているので、その期間中に行くことをお勧めします。車でリネウス大学に行って、寮の鍵とオリエンテーションの冊子などをもらいます。リネウス大学から寮までも学生が送ってくれます。寮に着いた後はスーツケースの中身を片付けて、夕方からはバディーと一緒に日用品や食料を買いに行きました。(バディーについては違う月で詳しく紹介したいと思います。)
オリエンテーションは8月30日~9月1日までの3日間で、大学内のIKEAルームという大きな教室で説明会が行われました。200席以上はありそうな教室が留学生で埋まっていて驚きました。この3日間は毎日、コーヒーとパンが無料で用意されていました。これは、甘いものと一緒にコーヒーを飲む「Fika」というスウェーデンの文化です。始めは飲み食いしながら説明会を受けることに違和感がありましたが、スウェーデンの文化を早速体験することができて嬉しかったです。説明会の内容は、スウェーデンとはどんな国か、留学生活を充実させる方法、履修方法、大学の施設や組織、それらの利用方法、交通規則、などでした。説明会はアイスブレイクを交えながら進められたので、周りに座っていた留学生と話すことができました。オリエンテーション期間は友達を作るいい機会だと思います。
スウェーデン議会総選挙
ご存じの方も多いかもしれませんが、スウェーデンでは9月9日に議会総選挙が行われました。選挙期間中、大学内には候補者のポスターがたくさん貼られていました。バディーに選挙について聞いてみたところ、今回は支持したいと思う党はなかったので消去法で選んだそうです。主な焦点は移民の受け入れ体制にあり、スウェーデン人は高い税金を納めているのにも関わらずそのほとんどが移民の受け入れに使われていることに不満が募っているそうです。日本での選挙の投票率の低さの話題になった時には、「投票で意思表示をしないと今の政治に賛成していると受け取られてしまうし、投票をしなければ政治に不満を言う権利がなくなるから政治に参加するべきだ。」と言われました。
韓国人留学生を交えて話した時には、彼の兵役中の話や北朝鮮と韓国の今後の関係、男女平等について話しました。スウェーデンでは、男性の収入だけで家族を養うことは難しいので共働きの家庭が多いそうです。一方韓国は、主に男性が家計を支えて女性が家事をする家庭が多く、日本と似ていると感じました。私は、友達と政治について話す経験はこれが初めてに等しいくらいで、政治への関心を高める必要性を感じました。移民の受け入れに比較的寛容と言われているスウェーデンで、今後どのような動きがあるのか注目していきたいと思います。
オリエンテーション2日目 大学内で見つけた選挙ポスター。よく見ると落書きがされています。