つい先日、日本外務省が定める海外安全情報においてスウェーデンを含むシェンゲン協定加盟国の感染危険情報がレベル2に引き上げられたことから急遽留学を中止して帰国することになりました。そのことについても後ほどこちらで説明させていただきます。
新型コロナウイルスによって被害を受けた方々の一日でも早い回復、全世界における状況回復をお祈り申し上げます。
ここでは、私のスウェーデンにおける余暇の過ごし方についてお伝えできたらなと思います。リネウス大学においては毎日朝から晩まで授業があると言うことはあまりなく、2~3時間ほどの授業がほとんどなので授業に追われて遊ぶ暇が無いということはあまりないと思います。しかしながらもちろんのこと、授業時間だけでなく授業外にグループワークや予習復習をする必要もあります。それなので、時間を友好的に活用できると、日頃から比較的ゆったりとした時間を過ごせるのではないのでしょうか。私は授業期間中の余暇は、友達とFika(スウェーデン文化の一つでコーヒーと甘い物を楽しみながら友達と過ごすこと)をしたり、キャンパスの回りの池を散歩したり寮でのんびり料理をしたりと様々なことをしていました。余暇の過ごし方は人それぞれですが、多くの人はFikaをしていたと感じます。私としてはもちろんFikaも素晴らしい物ですが、せっかく自然豊かな環境にいるので、自然の中を散歩するのをおすすめします。
また、年末年始には2週間ほどの授業がない期間があるため私はいろいろな国を旅行しました。ヨーロッパに来る機会など滅多になく、ヨーロッパ圏内だと比較的安く旅行できるためおすすめします。留学生活の節目として息抜きと思い出作りになると思います。しかし海外旅行と言うことなので、気を抜いているとトラブルに巻き込まれることが少なからずあります。幸い私はトラブルにあったことはないのですが、多くの友人は携帯電話を盗まれたり不当な請求を受けたりしていました。これから留学を考えている人は、説明会などでよく聞かされているとは思いますが、くれぐれも気を付けてください。そうすれば充実した留学生活の、ちょっとした息抜きとよい思い出作りになると思います。
最初に述べた通り2019年8月末から始まったスウェーデンにおける私の留学生活が7ヶ月ほどで終了しました。帰国要請を龍谷大学から受けたときは、新型コロナウイルス蔓延という仕方の無い理由なので納得はしましたが、まだ留学生活でやり残したことが多くあったので、とても悔しかったです。今留学を控えている方や考えている方は、やり残したことがないようにしてください。
次に、新型コロナ蔓延を受けて私が感じたことを記述します。新型コロナウイルスが日本で話題になり始めた頃、私はヨーロッパには関係ないだろうと思っていました。しかし、近年のグローバル化による影響か、感染者はアジアだけでなく世界中に広まってしまいました。スウェーデンにも感染者が出始め、短期間で感染者数は増加しました。しかし感染者の国籍を見てみると、1番多いのはスウェーデン人ではなく外国の方たちでした。ここでも、グローバル化の負の側面を見られるように感じます。スウェーデン政府の対応としては、あまり他国と違ったことはありませんでしたが、大学の対応は比較的早かったように思います。リネウス大学は新型コロナウイルス蔓延を受け、春セメスターの全ての授業をオンラインに切り替えました。この対応は正しかったと思います。学校の教室という多くの人が比較的近い距離で勉強する環境は、ウイルス蔓延防止の観点から見て好ましいものではないからです。
最後に、日本の対応についても少し記述します。正直なところ、日本の対応や人々の意識の低さには驚かされました。私が帰国した3月21日時点で、ある程度の水際対策はとられていましたが、正直なところ不十分に感じました。ヨーロッパからの帰国者は症状がなくても2週間自宅などの施設で自主隔離、そしてその場所まで公共交通機関を使うことは許されていませんでした。私は空港係員の人にいろいろ質問されて、いくつか書類を記入させられると思っていました。しかし実際のところは、サーモカメラが備え付けられている場所を通過し、係員の人に「体調はいいか」を聞かれ問題ないと答えると、後はいつも通りの手続きでした。滞在先や移動手段を聞かれないばかりか、注意事項や自粛についても説明されませんでした。私は自家用車で家に帰りましたが、正直なところ公共交通機関を使うことも可能でした。もう少し厳しくしないと水際対策は働かないと思いました。
まだまだ新型コロナウイルスについて書きたいことはありますが、長くなりすぎてしまうのでここで終わりにさせていただきます。2度目にはなりますが、被害者の方の回復と状況の改善を心よりお祈り申し上げます。