Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2024年11月号 国際学部 N.Y

hej hej

このレポートを書いている今、スウェーデンでは本格的に冬が始まりました。最低気温は氷点下を下回り、日中も冷え込むので日本での真冬でも使わないような分厚いジャケットを買い、着込んでいます。

今回は、秋セメスターで履修した授業についてと、その授業を受けていた頃の私の状況なども交えてお話ししていこうと思います。

1. Perspective on Globalization

2. Community Development

3. Human Security and Sustainable Development

4. Human Mobility, Conflict and Development

私は秋セメスターでは、自分の興味や単位換算の事も考慮して、これらの授業を選択しました。日本の大学とは異なり、4つの授業を同時進行で受けるのでは無く1つの授業が終われば次の授業に移行する形になります。現在は3つ目のHuman Security and Sustainable Developmentの授業を選択しています。

スウェーデンにきて1番最初にPerspective on Globalizationという授業を受けました。この授業は名前を聞くだけで辛い思い出が蘇ってきます。。。この授業はglobalizationを様々な視点から捉える授業で、龍谷大学でglobalizationの授業を受けたことがあったのですが、全く観点が異なりました。この授業は比較的講義のような授業だったのですが、教授が授業を進めている間に生徒からの質問や意見が飛び交い、教授からもランダムで生徒に対して意見を求めたり、知らない間にディスカッションが始まるような私が経験したことの無いような授業スタイルに圧倒されました。1週間に3回授業があり、300ページを超える本3冊が教科書としてあり、これらに基づいて授業が行われました。各授業に対してreadingがあり、ディスカッションや授業について行くためにはreadingをしなければいけないので授業のない日はreadingに時間を費やしました。additional readingといって教科書3冊に追加で記事があったり、私にとってはこんなにも毎日、本を日本語でも読んだこともないのに、1日に200ページ弱のreadingにスウェーデンの1ヶ月目で慣れない生活ということも重なり、非常にストレスを毎日抱えて過ごしました。授業はグループ課題も含まれており、これらの課題を元にセミナーを2回行いました。セミナーとは、プレゼンテーションを行い、その後にディスカッションを行う授業の事です。このセミナーでも非常に圧倒され、他の学生は積極的に自分の持つ意見や質問をし、ディスカッションがクラスで盛り上がりました。1回目のセミナーのディスカッションでは他の生徒や教授が言っていることを理解することが危うく、ただプレゼンテーションをしただけで発言をすることができませんでした。2回目のセミナーでは、とにかく自分が何か発言できるところがあれば怖がらずに発言してみようと思って挑み、1度だけ発言することができました。自分もできるかも♩という気持ちに少しなり、嬉しかったです。そしてこの授業の最後には、home taken examといって2日間でレポートを仕上げるといった個人課題が与えられ、その後に教授と1対1で自分が仕上げたレポートに対してのoral examが行われました。日々のreadingがhome taken examで活かすことができたのでほとんど心が折れていましたが、頑張って良かったと思いました。

2つ目の授業はCommunity Developmentという授業でした。前回の授業とは異なり、readingを大量にこなす授業というよりかは、アクティブ的な授業でした。授業では貧困国の小さなコミュニティをどのように発展させるかという事を考え、沢山の事例を学びました。また、実際に自分たちの身の回りにあるコミュニティをどのように自分たちで発展させることができるかというプロジェクトをグループで行いました。発展の方法を考える対象は異なりますが、実践的な形で学ぶことができた授業でした。この授業では、グループワークが中心で、自分たちのプロジェクトのためにインタビューを行い、分析をしレポートを書き上げました。ほぼ毎日のようにグループで集まり、プロジェクトに対してディスカッションを重ねました。私はまずグループのメンバーが提案したりディスカッションしている内容について行くのに必死で、理解はできるけれど、自分が提案をしたりなどをすることがあまりできませんでした。だんだんグループワークが進むにつれて少しずつグループワークに積極的に参加することができたので少しは成長したと思います。スウェーデンでは、グループワークが主流のようでどのクラスでも最低1回はグループワークがあるようなスタイルです。この授業でもセミナーが2回行われました。そして個人課題は、授業には留学生だけでは無く、正規学生も同じ授業を取っているのですが、正規学生と留学生がペアになりお互いの育ったコミュニティについてのインタビューをし合い、相手のコミュニティを理論を使って分析するといった課題でした。

 

この2ヶ月半ほどで授業や人間関係、環境について沢山悩みました。先ほどもお話ししたと思うのですが、最初の1ヶ月は授業からくるストレス、日本にいた頼れていつでもなんでも話ができる家族や友達がいない状況に苦しみました。他人と比べたり、こうならなくてはいけない、など焦りを感じたりしていましたが、家族や友達との電話を通してマインドを変えることができたので、そこからは自分なりにしんどいことも伴う中で、この留学生活を楽しむ事ができているし、自分の成長を自分で感じることができていて、支えてもらっている周りにすごく感謝しています。北欧の日照時間の短い冬に打ち勝つことができるようにビタミンDを取りながら頑張っていきたいです。

 

 

 

友達との思い出が詰まったものを持ってきて飾っています。

2枚目は旅行で訪れたストックホルムです。