Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リバプール・ジョン・ムアーズ大学
2010年10月号 経済学部 S.Y

授業紹介

LJMUでは交換留学生はレベル1〜3の授業を選んで取ることになり、私はBusinessの授業1つとLanguageの授業を2つ取っているのでその紹介をしたいと思います。レベルは英語力というより1は1年生と、2は2年生と一緒の授業を受けるといった形になるので1だから他に比べてかなり簡単というわけではありません。

・International Business Practice

この授業は週に2コマあり、TutorialとLectureにわかれて授業が行われています。Lectureでは国の中での中小企業の役割や、多国籍企業の役割、そしてイギリスがEU加盟国ということもあり、貿易関係のことに関しての授業が行われています。もともと経済学部であるために、一部は初めて聞くようなことも多いですが先生がなるべく分かりやすい英語で説明してくださるし、質問をしたときに何度でも分かりやすく説明してくれるのでありがたいです。EU間の貿易のシステムなどが詳しく説明されて日本ではあまり習わないようなことなので面白いです。Tutorialではグループに分かれて私たちがもし海外に投資するならどのようなことをするかということをディスカッションします。コースワークが2回あり、1回はもう終わったのですが、1回目はペアワークで、当然でありますが参考文献を英語で読んだりグラフを英語で作ったりする必要があったために1週間以上図書館にこもってリサーチし、作成する作業に終われましたが充実したものでした。

・Introduction to the development of contemporary Spain

もともとLJMUでスペイン語の授業を取りたかったのですが、その授業は週7コマあるために、他の授業が取れなくなるのでこの授業をとりました。現代の教育システムや宗教、社会などをスペイン人の先生から英語で説明を受けます。授業は生徒が10人くらいの小さいクラスでなごやかな感じで行われています。授業中に文章を読んでそれに対する意見を述べるものが多いですが、私がヨーロッパの歴史に詳しくなかったり、英語の文章を読むスピードがイギリス人の生徒とは当然かなり違うため大変ではあります。でも他の生徒や先生が非常にフレンドリーであり、楽しく参加させてもらっています。

・Applied Japanese

将来、海外で日本語の先生になりたいし、なぜイギリス人の学生達が日本語に興味をもち、どのように英語で日本語を教えているのか興味をもってこの授業を取りました。日本人とイギリス人の先生がいますが、日本人は日本人の先生の授業を出ることは許可されず、イギリス人の先生の方だけを参加しています。毎週月曜日に和訳と英訳のテストもあります。

カルチャーショックについて

イギリス人はもともとプライドが非常に高く冷たいと思っていましたが、そういう風なことはなくリヴァプールの人はとてもフレンドリーで驚きました。普段から気をつけてはいますが、昼間は非常に平和な雰囲気が流れていることにも驚きました。ただこちらの人は本当にお酒をよく飲むので昼からでもパブが賑わっており、町中には酔っ払った人が多く、週末の夜中ともなるとクラブに行った帰りに騒いでる人が多いので注意したほうがいいと思います。タクシーが街中に走っているし日本よりも安いので帰りが遅くなる場合は使ったほうがいいと思います。それとよくスーパーなどでレジに行ったときしゃべったり座ったりしながら、レジ打ちをしている店員さんが多く列が非常に混み合いますが他のイギリス人は何も思っていないようです。また大学などでもめんどくさいという理由だけでしてくれなかったりNoと言われる場合が多いので何回も頼んだり、気楽にOKというのではなく納得いかなかったりわからなかったりした場合はちゃんと聞いたほうがいいです。

・旅について

密接に繋がっているように見えるにも関わらず異なる言語や文化を持っているヨーロッパでは、イギリスから少し離れているだけで、イギリスと日本の違いを他のEU国内とイギリスとの違いからも学ぶことができます。円高の影響もあり、現在今までにないくらいのユーロ安ということから旅はしやすく、9月はアイルランドに、10月の最終週は秋休みのような一週間の休みが取られるので、それを利用してオランダのアムステルダムとフランスのパリに行って来ました。こちらは格安航空が多く、日本よりもずっと格安で他の国に行くことができます。ユースホステルに泊まったときなども他のバックパッカーの人たちに日本出身というと彼らは日本は旅行してみたいけど遠いし、物価が高いから行きにくいという国の一つでもあり色々と日本のことを聞かれて仲良くなることができました。どこの国に行った時も親切にしてくれる人や仲良くなることが出来る人ができるのも旅の魅力かもしれません。さらに彼らがもつイギリスのイメージも聞くことができ非常に楽しいです。旅行中は普段以上にスリなどに気をつける必要もありますが旅から得られる経験や出会いはかけがいのないものだと思います。(写真は左からオランダの風景、フランスのモン・サン・ミシェル、フランスで良くしてくれた人たちと)