この1年、早すぎてびっくりしています。常に勉強だけでなく、もっともっと何かしようという意識の元で日々生活をしてきました。気持ち的には焦りからなのか、なかなか満たされるということはなかったのですが、今振り返ってみると、あれもこれもといろんなことに挑戦してきた自分がいることに気づきました。正直悩んだ時期も多かったと思います。なぜなら、自分自身でモチベーションを常に保つというのは大変で、文化を理解したうえで人とコミュニケーションをとるのも大変、それにすべてがいつもうまくいって楽しいことばかりというわけではないからです。しかし、そういう時に、自分で考え、またいろんな人に支えられて、答えをだしてきたからこそ、自分の成長につながったのだと思います。
また、ここにいる間に東北地方太平洋沖地震が起こり、日本人の強さなどを強く感じたと同時に、日本は他の国の人々にも支えられているんだということを目の当たりにしました。おそらく日本にいたら見ることのできない海外の現地の人々の取り組み、思いを自らの目で見ることができました。やはり、国が違って文化や言葉も異なるのですが、人というものは根本的に一緒であって、どこかで繋がり、支えあっていて、ある意味世界は狭いなと改めて思いました。
今回の留学以前は、自分の中での海外志向がとても強く、とりあえず未知の世界を知りたい、英語を話したい、文化の異なる人とコミュニケーションを楽しみたい、と憧れと好奇心で溢れていました。その時は日本にいることが当たり前だったので日本より海外!と自国に目を向けるということをあまりしていなかったと思います。留学したことで日本でもできること、日本でしできないこと、日本人独特の素敵な面、様々な角度からの日本を見る機会を得ることができ、日本を誇りに思えた気がします。
また、勿論今でも海外に対する好奇心、興味、異文化に触れる楽しさなどまったく衰えていないのですが、良い意味で自分の中の海外(特に今回はヨーロッパ、イギリス)への”特別なもの”という感覚が少し薄れてきた気がします。それは自ら経験して知識がつき、未知の状態から、具体的に見えてきたからだと思います。やはり知らないものにたいしては勝手なイメージ(良いも悪いも)などがあるので何かしらの壁を無意識に感じてしまうところがありますが、このようにして自分で実際に経験して、差を感じ、それを受け止めてることで国際理解というものに繋がるのではないかと思います。
最後に、一緒に住んだハウスメイト。一番お世話になって、一番一緒にいた時間が長くて、思い出もいっぱいです。