Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2013年10月号 文学部 G.T

環境について

リヨンはTramwayMetroBus、それから公共自転車(Velo’v)など、移動に関してはとても便利で、TGV発着駅のPart-Dieu駅やSaint-Exupéry空港もあり、交通網はしっかりしています。そんなリヨンの気候は、時々寒い日もありますが10月末までは概ね秋といった風でした。雨はそう多くありませんし、大体が通り雨であり日本のように一日中降っているということはまずありません。その代り、歩くのが少し大変なくらいの風の吹く日が少なくありませんが。

リヨン第3大学の設備については比較出来る対象がないので気になる点を挙げますが、まず一つ目には大学構内の案内です。一階の正門入って直ぐに大きな地図がありますが、そこには一階の位置だけしか書かれておらず、時々廊下に貼ってある他の地図も教室番号は全く書かれていません。なので、教室変更がある場合は早めに確認しなければなりません。また、大学ではWifiでインターネットに接続出来るので便利ですが、時々繋がりにくくなったり電波が受信できない場所があったりするので注意が必要です。

大学の中心にある図書館は大体8時半から19時までと開館時間が短いですが、それでも一日中学生が多く、午前中から席が埋まっていて座れないといった状況も良くあります。


自由テーマ

10月の最終週が小バカンスで大学が休みでしたので、私は友人と一緒にBordeauxと、その近くの8世紀が起原というSaint-Émilionという小さな町を旅行しました。

Saint-Émilionへ向かう際にLibourneという街から2時間程掛けて歩いて向かったのですが、辺りに広がる葡萄畑や、その間を抜けた先に現れる教会、石壁、家々等はまさに中世の町といった雰囲気で、本当に素晴らしい場所でした。そのSaint-Émilionはワインが有名な事もありワイン専門店が多く軒を連ねていて、どの店でも、幾つかのワインは試飲ができます。出来ればChâteau巡りもしたかったのですが、残念ながら1週間やそれ以前の予約が必要だったので今回は諦めました。

一方のBordeauxは当然ながらワインで有名なので試飲できる店も多く、Saint-André大聖堂やGrands Théâtre等、具体的な見どころもあるのですが、あちらこちらの通りそのものまで含めて街全体が良い雰囲気を出しているので単に散歩するだけでもとても楽しいです。また、Saint-André大聖堂の向かいにはCentre National Jean Moulinというレジスタンスの資料館が建っていて、三階に及ぶ展示は中々の量があり、また劇的な演出で展示されているなど、とても興味深いものでした。

 

今回、私達はBordeauxへ行く為にSaint-Exupéry空港から出発する格安航空を利用しました(TGVでも行けますが6時間ほど掛かります)。TGVの約半分の料金に加え1時間で行く事ができ、簡略化されたサービス面でも特に不満はありませんでしたが、7時発の便の次は16時になるなど、時間に制約が掛かります。

さらに、旅行中の移動は幸いなことに大きな問題もなく済みましたが、Saint-Émilionの駅を利用した際は駅自体が休みだったのか券売機も時刻表も見付からず駅員もいなかったので次の列車の時刻が分かりませんでした。なので、大きな駅に行った際に帰りの列車の時刻を必ず確かめた方が良いと思います。

また、これは格安航空に限らず飛行機を利用する際は常に重要な事ですが、液体物(半固形物)や危険物の持ち込み制限には注意してください。ワインはもちろん機内に持ち込めませんし、お土産にジャムを買っても制限の関係で実質的に機内持ち込みは不可です。ワインは郵便局で「ワインをリヨンに送りたい」と伝えたら一つで3本入れられる箱(Colissimoという種類の一つ)を渡されて110€程度で送る事が出来ました。しかし、その時にジャムを買った事を忘れてしまい、空港で容量が大きすぎると言われて泣く泣く諦めました。買い物を多くしたいのであれば帰りは制限の少ない陸路も良いかもしれません。

バカンスは1週間あり、ある程度長い期間滞在することも可能ですし実際にそうしている人もいました。いずれにしろ、きちんと計画を立てて余裕のある旅にする事が大切です。


【大学図書館、格安航空機と乗客、サンテミリオンの町並み、Centre Jean Moulin