Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2014年3月号 文学部 G.T

カルチャーショックについて

 

フランスでの生活で驚いた事は山ほどありますが、まず一番初めに驚かされたのはスーパーでの買い物の仕方でした。レジには何故かベルトコンベアーが備え付けられています。最初に買い物に行った時にはどうして良いのか分からず、他の人が買い物をする様子を眺めていました。買い物の流れとしては、お客がベルトコンベアーへ商品を置いていき、それを椅子に座った店員が(のんびりと)会計作業をしてレジ横に続く台へ商品を滑らせ、お客はそこで支払いと荷詰めを同時にする、という流れでした。日本のように袋や鞄に詰め込む台が別にある訳ではないので、手際の良く荷物を詰める人もいればゆっくりな人もおり、そういうときは次の会計が始まらない、ということもあります。効率的ではないのですが、誰も何とも思っていないようです。

後は、会計の際にBonjourを、立ち去る際にはAu revoir を本当に自然に言うので、感動というか感心というか不思議な感覚を覚えました。一方で時折他の店員と話しながらだとかガムを噛みながら作業している店員も見かけ驚きました。また、これは大型スーパーで顕著なのですが、臭いが凄いです。豊富な品揃えのチーズの匂いが凄い、などではなく、良く分からない臭いがしました。また天井を鳥が飛んでいたりもします。衛生管理はどうなっているのか少し不安になります。

しかしながら、それらは文化が違う以上当たり前のことですからそういうものなのだと受け入れるべきもので、実際、この半年で本当に慣れました。買い出し一つ取っても、日本と違ってお店の多くは20時には閉まってしまいますし日曜日はファストフード等を除いてほぼ閉まってしまうので最初の頃は不便に感じていました。それが今では何の不便も感じないどころか、それが当たり前過ぎて何も考えていません。他にも道路に煙草の吸殻が溢れていたり、割れたビール瓶が捨ててあったりもしますが、それらはこちらに来て直ぐの印象の強い出来事であった為に例として挙げられるだけで、実際にはこれ以外にももっと色々な違いがあると思うのですが具体的にはぱっと浮かびません。

自由テーマ

今回はワインについて書きます。周知のようにフランスはワインで有名です。私も以前からワインが好きで、特に赤ワインを好んで飲みます。消費量が違うことや輸入に掛かる費用を考えれば当然ですが、やはりフランスは日本よりもワインが安いです。個人的な感想ですが、赤ワインに関して言えば、日本で1000円程度のワインがこちらの5€程度のワインと同等のように感じます。スーパーではチーズコーナーと同様に棚を丸々一つ程度と、結構な場所を占めて陳列されています。陳列方法は地域毎が多く、Bordeaux(ボルドー)やBourgogne(ブルゴーニュ)といった有名産地はもちろん、リヨンの属するRhôneローヌ)のワインといった区分けで並び、値段も23€から20€、30€を超えるものまで幅広く並んでいます。私が普段買うのは5€から10€くらいのワインですが、この辺りのワインは比較的安定して美味しいです。もちろん、高価なワインはそれはそれで美味しく、以前Saint- Émilionで飲んだ40€程度のワインは驚くほど美味しく感激したのですが、頻繁に飲めるようなものではありませし、ワインの味は値段で決まるわけではもちろんありません。白ワインは詳しくないので赤ワインを例に取りますが、Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン)やPinot noir(ピノ・ノワール)、Merlot(メルロー)といった葡萄の品種でどんな味がするのかある程度予想できます。それぞれに特徴があり、私はSauvignonなら楕円形、Pinot noirなら正円、個人的に好きなSyrah(シラー)は鋭い三角形といったイメージを持っているのですが、味の説明は難しいので美味しいワインを探したい時は品種ごとに試してみると良いと思います。

ちなみに、安いワインでもパックに入り数リットルで恐らく5€強くらいのワインが売られており、味はそれなりなのですが赤白関係なくソワレで良く見かけます。

【CASINOのレジその1


【CASINOのレジその2】