Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2025年3月号 国際学部 F.N

今回はフランスに住んでみて感じた・体験したカルチャーショックを紹介しようと思う。カルチャーショックはいくつかあり、一つ目にトイレの便座がないことである。日本ではどこのトイレも便座があるのが当たり前であり、ショッピングセンターのトイレも無料で使用できるのが当たり前であるが、フランスでは便座があるトイレの方が珍しく、便座がないものが当たり前であり、公共のトイレは基本有料である。また、大学ではトイレが男女共用であり、初めはそれに慣れず大学のトイレに行くことに抵抗があった。次にたばこに関してである。フランスは喫煙率が33%であり、日本は15%、世界平均は21%という中で高い数字を出している。リヨンで生活していると歩きたばこをしている人はもちろん、駅のホームといった日本では考えられないところで喫煙している人がいる。しかし、大きな都市以外の小さめな街に行くとそれほど歩きたばこや路上で煙草を吸っている人は見かけない。三つ目は日曜日には大半のお店が閉まっていることである。日本では土曜日・日曜日の週末には人が多く、街に人が出かけて店が栄えているイメージがあると思うが、フランスでは土曜日がピークで日曜日にはほとんどのお店が閉まっているのである。スーパーでさえお昼には閉まるのである。これは、フランス人にとって日曜日は自分自身を休める日として設計されているため、働くという文化はないのであろう。また、小さなカルチャーショックではあるが、雨の日にフランス人は傘を差さないのである。実際にフランス人の友達に何故傘を差さないのか聞いてみたところ、傘をさす必要を感じず、差さなかったところで風邪は引かないから大丈夫だよ。と言われ、フランス人だなと思った。実際に傘を差す人が断然少ないのである。

 

 

2.

フランス留学も残すところ2か月程になってきている。初めの方はフランス語を話すことに大きなためらいを感じており、またフランス語を話すという事にすら慣れていなかった為に時間を大きく無駄にした気持ちではある。しかし、友達やスーパーの店員さん、先生という、フランス語を話さなければ生きていけない環境にいるからこそ次第に慣れていき、フランス語に対する抵抗がなくなったと感じる。やはり、座学だけをしてインプットだけの勉強では言語は伸びないのだと感じた。もちろん、座学で基盤を作ることは第一に大切であるが、学ぶことには熱量を同じぐらいにしないと伸びる物も伸びないのである。

そして留学の終わりが見えてきている中で日本に帰ってからの将来について考えなければいけないという現実がある。多くの人は将来に向かって留学が必要であると考えて留学に来ているのだろうが、私は将来について未だ自分自身でもわかっていない状態であり、少し困っている。この経験をどのように生かすのが私にとって最善であるのかを考え、行動し始めようと思う。