Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ミドルセックス大学
2016年12月号  国際学部 M.H

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

10月号でも記しましたが、私はチャイナタウンで財布を盗まれました。これだけを聞くと危険な場所のように思われるかもしれませんが、他の場所に比べたらロンドンは比較的安全な都市です。

フランスの友達は、財布を盗まれただけではなくカードの番号も盗み見されていて、入っていたお金をすべて使われてしまったと言っていました。いつもは番号を見られないように気を付けてカードを使っていたそうですが、そのときはたまたま注意を怠ってしまったそうです。また、フランスで女の子の夜の一人歩きは絶対にできないとも話していました。わたしは、部活の帰りや何かのイベントがあった日などは帰るのが深夜になってしまうことがあり、よく夜行のロンドンバスを利用して帰っています。しかし、今のところ危険を感じたことは一度もありません。だからと言って、深夜の一人歩きは場所に関係なく危険なことなので、気を付けなければならないのはどこも同じです。最近では5時には真っ暗になってしまうので、深夜に限らず暗い道では気を付けるようにしています。

わたしが財布を盗まれてしまったのも、自分の不注意からでした。そのときのわたしは、平気だと思って人に開けられやすいリュックサックを持ち、鞄の中にはほぼ財布しか入っていませんでした。また、場所は通路の狭く他の人に見られにくい店だったので、盗んだ方からしたらとても盗みやすい状況だったと思います。そしてこの件で最も深刻だったのが、財布の中に大切なものをすべて入れていたことです。それらの再発行や、盗難の申請など、財布が盗まれたときに私がとった行動は次の章で説明したいと思います。

その他にロンドンでのトラブルとしてあげられるのは、交通のトラブルです。電車が定刻通りに来ないことなどはよくあることです。それだけではなく、便がキャンセルになったり、なぜか電車が一本も来ないこともありました。ロンドンではoyster cardという、京都で言うicocaのようなカードを電車やバスに乗るときに使うのですが、お金をチャージできる機械がしばらく壊れて使えない時期がありました。バスでは、急にルート変更をしたり降ろされたりすることがあるので、車内アナウンスはしっかり聞かねばなりません。わたしは急な変更があっても、慌てず別のルートを調べて対処しています。citymapperというアプリを使っているのですが、これは様々な国での都市でのみ使える地図で、料金も表示されるのでとても便利です。

 

②盗難への対処

財布が盗まれたと気づいてからすぐに、わたしは警察に向かいました。そこでvictim cardという盗難にあったという証明書を発行してもらいます。これは、その他の申請の時に必ず必要になってくる証明書です。

次に、クレジットカードの使用を止める申請をしました。龍谷大学で勧められたように、何かあった時のために2枚のクレジットカードを持っていたのですが、私は二つとも同じ財布にいれており2枚ともなくなったので、2枚のカードの使用停止申請をしました。何かあった時のためとはこのような状況を指してだったのかと失ってから気づきます。新しいクレジットカードは2週間ほどで日本の住所に届けられるので、そこからイギリスに送ってもらい、一カ月程で手元に戻りました。クレジットカードがなかった期間は、幸い部屋に取っておいた現金で生活しました。

他にも財布の中には、現金はもちろんパスポート、BRPカード(こちらの大学で発行される、visaの代わりになる重要なカード)、NUSカード(大学で発行される、スーパーなどで割引をしてもらえるカード)、16-20 rail card(交通機関で割引してもらえるカード)などがありました。

NUSカードと16-20 rail cardは、盗難にあったという証明書を見せると無料で発行してもらえました。

パスポートは、日本大使館に行って申請します。日本から住民票や親の同意書が必要だったので、時間はかかりましたが申請が完了してからは一週間ほどで新しいパスポートができました。申請には8千円ほどかかりますが、龍谷大学で事前に入っていた保険ですべて戻ってきます。また、ロンドンにあるこの保険センターでは、盗難にあった時の対処方法を教えてくれるので、日本大使館に赴く前にパスポートの申請についての詳しい話を聞くことができました。

一番の問題はBRPカードでした。これはvisaのかわりなので、これがないと、英国国外に出るときにパスポートでイギリスを出ることはできますが、戻ってくることはできなくなります。日本大使館で申請できるのはパスポートのみだったので、BRPカードについてはミドルセックス大学のヘルプセンターで相談しました。そこでは、私の代わりにカードを申請するための予約をとったり、申請に必要な書類の最終チェックをしてもらえました。クリスマス休暇で海外旅行を計画しており、早急にBRPカードが必要だったので、わたしはお金を払って早くカードを作ってもらえるものを予約しました。7万円ほどかかり、このお金は保険では下りませんでした。また、ロンドンでの予約はいっぱいだったので、ロンドンからバスで5時間ほどのリバプールまで行き申請をしました。申請は2時間ほどで終わりましたが、せっかくリバプールまで行ったので、リバプールで有名なビートルズの博物館に行ったりと一日観光をして帰りました。

お金もかかり、かなり面倒なことになってしまいましたが、これも自分の不注意が引き起こしたことです。勉強になりました。その後ロンドン市内に出るときには、チャックの開けられにくいサイドバックをもって、財布の中身も最小限にして出かけています。留学生活では、慣れてくると気が抜けてしまうこともあると思いますが、注意を怠らず、自分は外国人だという意識を十分に持つようにしましょう。