Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2011年2月号 文学部 M.T

オリエンテーションについて

モスクワ大学にはオリエンテーションもなければ、チューターもいません。なので到着後、各自が自力で様々な手続きをするという形になります。手続きはすべてロシア語で行われますが、基本的には日本語のできるロシア人学生や他大学からの日本人留学生が手伝ってくれるので大丈夫です。しかし、自分ひとりで手続きを行わなければならない日もあります。そういう場合は、あらかじめ教えられた場所に時間通りに行くというのがほとんどです。それでもわからない場合は、自分で調べるか誰かに尋ねる必要があります。また、学内の規則や施設、モスクワでの生活についての説明も一切ありません。なのでこれもわからないことがあればその都度、自分で調べるか誰かに尋ねるという形になります。

 

 

環境について

寮はモスクワ大学のГЗ(ГЛАВНОЕ ЗДАНИЕの略でメイン棟という意味)の中にあります。二人部屋で各部屋に机、本棚、ベッドが備え付けられており、トイレとシャワーが二人で共有という形です。寮の各階に二箇所ずつキッチンがあるので自炊もできます。寮に入るためには通行許可証が必要で、各階に警備員もいるので寮内は安全です。学内には食堂、雑貨屋、食料品店、コインランドリーなど様々な施設がそろっています。食堂では一食250円くらいに収まるので、日本の食堂に比べ非常に安いです。こちらに来てまだ日が浅いので全てを把握していないのですが、郵便局やジム、更にはプールもあるらしいです。またГЗから歩いて約20分の所に、地下鉄の最寄り駅とショッピングモールがあり、授業の行われる文学部棟まで歩いて約10分なので、言葉というものを除けば、生活しやすい環境といえます。

 

 

自由テーマ

今回は、留学生が最初に直面する問題だと思われる手続きについて説明します。

①寮の入居手続き: この手続きは「部屋の登録」と「滞在登録」の二つに分かれます。前者はГЗの一室で書類に記入し、入居階の管理人に提出するだけですみます。しかし、後者は様々な部屋を回って書類を作成し、それを担当部署に提出するという形になります。登録の完了まで、書類を提出した日から2週間かかります。この時にパスポートも一時的に預けますが、登録の完了の証明書とともに返却されます。また滞在登録を担当している部署は1週間のうち2日しか開いていないので注意が必要です。

②大学と授業の登録: まず寮から地下鉄で20分程度の所にあるИСАА(Institute of Asian and African Studies)のある建物に行きます。そこで学生証と授業登録に必要な書類をもらいます。ちなみに先ほど説明した滞在登録に必要な書類もこの時にもらいます。その後ГЗに戻り書類を提出し、文学部棟に行きプレイスメントテストを受けることになります。授業はテスト後、1~2週間で始まります。

③奨学金の手続き: 滞在登録の完了後、証明書をИСААに持って行くと奨学金の手続きに必要な書類がもらえます。それを持って大学の敷地内にある銀行に行き口座を開き、文学部棟にある奨学金の担当部署に口座番号を伝えると手続きは完了します。

これらの手続きが完了すると当分の間は大丈夫みたいですが、他にもVISAの更新などさまざまな手続きが必要なようです。